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日蓮大聖人・池田大作

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創立七十五周年記念各都合同協議会 学会活動こそ究極の人権闘争!

2005.10.26 スピーチ(2005.8〜)(池田大作全集第99巻)

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8  一人を大切にする学会の精神は「世界人権宣言」と共通
 ともあれ、わが創価学会の七十五年は、人類史に輝く偉大な人権闘争の勝利の歴史であった。皆さまが、それをつくってくださった。
 世界の人権の闘士の方々も、私どもの運動に、絶大な信頼を寄せてくださっている。
 南アフリカのマンデラ前大統領も、日本を訪れたさい、わざわざ私に会いに来てくださった。アパルトヘイト(人種隔離政策)と戦い、二十七年半に及ぶ獄中闘争を貫いた方である。
 多くの青年とともに歓迎し、たいへんに喜んでくださったことが忘れられない。(=一九九〇年十月、聖教新聞本社で。マンデラ氏は当時、アフリカ民族会議副議長。名誉会長は、南アフリカの大統領に就任したマンデラ氏と、九五年七月に東京の迎賓館で再会している)
 ソ連の改革を進め、冷戦終結の立役者となったゴルバチョフ元大統領とも、私は何度もお会いした。創価の人間主義に、深い期待を寄せてくださっている。(=九〇年七月、大統領在任中のゴルバチョフ氏とモスクワで初会見。これまで九度にわたり、語らいを重ねてきた。対談集『二十世紀の精神の教訓』を発刊〈本全集第105巻収録〉。さらに二回目の対談が「新世紀の曙」と題して、月刊誌『潮』で二〇〇九年二月号から連載中である)
 第二次大戦後に採択された「世界人権宣言」の起草者であるカナダのジョン・ハンフリー博士も、私に、こう語っておられた。(九三年六月、聖教新聞本社で)
 「一人一人の個人を大切にするという創価学会、池田名誉会長の精神は、人権宣言と完全に共通するものです」
 一人一人を大切にし、一人一人の幸福を願う学会活動は、それ自体が最高の「人権闘争」なのである。
 先日、九十二歳で亡くなられたアメリカの「人権の母」ローザ・パークス女史は、私が初めてお会いした際、こう語ってくださった。(九三年一月、アメリカ創価大学ロサンゼルス・キャンパスで)
 「きょう、池田SGI会長にお会いしたことによって、『世界平和』への活動という新しい側面が、私の人生に開けてきたような気がします。私は『平和』に尽くしたい。世界平和のために、会長とともに旅立ちたいのです」
 また、かつて、こう述べておられたという。
 「SGIの皆さんとお会いしたことで、私はこれまでの人権闘争を、世界に開き、新たな前進を開始することができました。私は、そのことに心から感謝しています」
 パークス女史は、アメリカ創価大学だけでなく、招きに応じて日本の創価大学も訪問し、記念講演を行ってくださった(九四年五月)。尊き宝の歴史である。
9  今、創価の人権運動はいちだんと深く、世界的な広がりを見せている。
 本年初頭から、国連の「人権教育のための世界プログラム」が始まった。
 私は、かねてより人権教育の重要性を訴えてきた。同プログラムは、SGIが各NGO(非政府組織)や国連機関、各国政府などと協力し、実現へ尽力したものである。
 またSGIは、国連が提唱する人権教育の取り組みを支援する一環として、人権に関する展示を世界各地で開催してきた。
 新たに「二十一世紀希望の人権展」が来月、大阪からスタートする予定である。
 「世界人権宣言」の採択に尽力されたブラジル文学アカデミーのアタイデ総裁は、私との対談の中で、こう展望しておられた。
 「仏教、なかんずく池田会長に引き継がれた思想――つまり、人間への差別を断じて許さないとする立場――が尊重されるとき、二十一世紀は輝かしい栄光の世紀となるでしょう」
 アタイデ総裁とは、ブラジルでお会いしたことを懐かしく思い出す(=九三年二月。対談は『二十一世紀の人権を語る』と題し、一九九五年二月に潮出版社から発刊〈本全集第104巻収録〉)
 これまで述べてきたように、私は、世界各国の識者や指導者、文化人との語らいを広げてきた。皆、同じ人間である。会って話せば、わかりあえる。心が通じる。私は一対一の対話を通して、平和への道を切り開いてきた。全世界の同志のため、広宣流布のために走りぬいてきた。
 二百年前、フランスの誇り高き人々は、「人権を、断じて勝ち取るのだ」と、激動の革命期を戦い、新しい建設に挑んだ。
 創価の前進が「人権」の前進であり、創価の勝利が「人権」の勝利である――との気概をもって、人権を蹂躙する魔性とは、勇敢に戦いぬき、断固として勝ちぬいてまいりたい。
10  聡明に! 健康長寿の人生を
 有名な『十八史略』には、宋の国の太祖たいそ趙匡胤ちょうきょういん)の次の言葉が記されている。
 「人生は白駒はっくの隙を過ぐるが如し」――人生は、戸の隙間から白馬が走り過ぎるのを見るように、束の間のことである――。
 人生は、あっという間に過ぎ去っていく。後悔しても、間に合わない。だからこそ、今、戦い、勝つことである。真剣に「自分」をつくっていくことだ。
 一日一日を悔いなく戦いきり、朗らかに、日本一、世界一、幸福な使命を果たしたと誇りを持てる一生を送りましょう!
 そのためにも、どうか、体を大切にしていただきたい。
 たとえば血圧の高い人は、十分、注意してほしい。ちゃんと対処しないで「自分は大丈夫だ」などと油断して、放っておくと大変
 なことになる。とくに年を取ると、若い時のようにはいかないものだ。万が一、病気で倒れたりしたら、本人はもちろん、家族も本当につらい思いをする。
 心配がある人は、きちんと医者に診てもらうことも大事である。
 「健康第一で進んでほしい。健康は「智慧」である。自分で自分を律し、賢明に生活していくことだ。その「智慧」と「生命力」を湧き出していくのが仏法である。
 全員が健康で、長生きして、大勝利の人生を飾っていただきたい。
 きょうは、本当にご苦労さま!ありがとう!
 (創価文化会館)

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