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日蓮大聖人・池田大作

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創立七十五周年幹部特別研修会(4) 声は社会を変える武器!

2005.8.12 スピーチ(2005.8〜)(池田大作全集第99巻)

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4  不正義の輩には断じて「ノー!」を
 ハワイ大学の名誉教授で、臨床心理学や精神病理学で著名なアンソニー・マーセラ博士は、よりよい世界を築く変革のために、必要なポイントを指摘しておられる。
 その一つが、「悪」や「不正義」に対しては、決して「沈黙」することなく、敢然と反撃していくことが重要だ、という点である。博士は、こう語っておられた。
 「現代に、おいては、じつに多くの人が不正義に対して、口をつぐんでしまっているように思えます」
 「しかし人類のため、平和のために声をあげていかなければ、結局、私たち自身が悪の犠牲になってしまうのです。逆に、人類の名において発言し、その声を生かし続ければ、それが、未来の″希望の灯″となります。″沈黙″は、不正義に″同意″することと同じです。ゆえに私たちは、不正義の輩に対しては、″ノー!″と言わねばならないのです」
 また、次のようにも訴えておられる。
 「一つの声が、社会を変える力を持つのです。ガンジーは、それを実証しました」
 (=博士は「創価学会の歴代の会長も、そうであります」と述べている)
 さらに博士は語る。
 「究極して言えば、″言論″は″剣″よりも強いのです」
 そのとおりである。民衆の「声」こそ最強の武器である。「言論」こそ、剣であり、弾丸である。
 博士は、社会変革のためには、人間一人一人が、自身の中に尊い″善の力″を備えていることを、いかに気づかせ、その可能性を開いていくかが課題である、と主張されている。そこにこそ、宗教や教育の重要な役割があると訴えてこられた。こうした観点から、博士は次のようにも述べておられる。
 「創価学会は、そうした実践の模範を示されています。私は、かつて日本を訪問した折、創価学会は、今までの私には想像もつかないようなすばらしい団体であるとの強い印象を受けました。
 その創価学会がますます発展し、多くのメンバーの方々が、運動に献身されている。その姿に私は、心から勇気づけられる思いです」
 これが、世界の良識ある眼に映った、学会の実像である。私たちの団結と前進は、人間の「善の力」「善の可能性」を開いていく模範であると、確信していただきたい。
5  広宣流布は声で勝て!
 フランスの文豪ロマン・ロランはつづっている。
 「直載ちょくせつに(=きっぱりと)語れ」
 「理解されるように語れ」
 「よりよく思想を打ち込むために、同じ語を繰り返すことが有効であるならば、繰り返し、打ち込み、他の語を捜すな」(『ジャン・クリストフ』4、豊島与志雄訳、岩波文庫)
 御書には、「声もをしまず」、「声仏事を為す」等と記されている。仏の仕事を行うのは、妙法に生きる民衆の声であり、一つ一つの振る舞いである。友を勇気づけるには、まず自分が勇気を奮い起こすことである。
 友に確信を与えるには、まず自分が確信の祈りに徹することである。友に希望を贈るには、自分が希望を見いだし、一歩踏み出すことである。私たちの「声」一つ、「心」一つで、これらすべてを行うことができる。
 「広宣流布は、声で勝て!」「声で勝ちまくれ!」
 これを合言葉に、創立七十五周年の本年を完勝し、荘厳していきたい。

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