Nichiren・Ikeda

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日蓮大聖人・池田大作

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各部代表者会議 学会は永遠に「人材の城」で勝つ

2005.7.20 スピーチ(2005.4〜)(池田大作全集第98巻)

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8  同志の奮闘に最大の感謝を
 日蓮大聖人は、佐渡の門下である遠藤左衛門尉にあてた御手紙で、こう仰せである。
 「日蓮はこのたび、赦免を受け、鎌倉へのぼることになりました」
 「遠藤殿の外護がなければ、私の命は永らえることができたでしょうか。また赦免を受けることができたでしょうか。日蓮の一代の修行の功徳は、ひとえに左衛門殿らのおかげです」
 「この経文(法華経の安楽行品)に照らしてみると、左衛門殿は梵天・帝釈天のお使いであられましようか。霊山浄土へ行く固い約束として、この判形(印となるもの)を差し上げます。
 一つは未来世へ、お持ちになりなさい。そして霊山で『日蓮、日蓮』と呼んでください。その時はお迎えに出てまいりましょう」(御書1336㌻、通解)
 遠藤左衛門尉は、佐渡流罪という大難の渦中にあった大聖人を、陰ながら守り支えた人物と推察される。厳しい状況のなか、赤誠を尽くした門下に対して、大聖人は最大の感謝と讃辞を送られているのである。
 この御心を拝し、広布のリーダーである皆さまは、同志の奮闘に心から感謝し、讃嘆できる一人一人であってほしい。
 「すべて皆さまのおかげです」「お忙しいなか、本当にありがとうございます」と真心の礼を尽くしていくことだ。間違っても、傲慢になることがあってはならない。このことを絶対に忘れないでいただきたい。
 また「上野殿御返事」には次のように仰せである。
 「さも味方のように見せかけて退転させ、自分もあざ笑い、人にも笑わせようとする奇怪な者たちには、十分に言わせておいたうえで、『多くの人が聞いているところで人を教訓するよりも、まず自分の身を教訓しなさい』と言って、勢いよく、その場を立たれるがよい」(御書1540㌻、通解)
 大切なのは、敵の正体を見破ることである。味方のふりをして近寄り、退転させようとするような悪人にだまされてはならない。
 そんな人間に対しては、明快に反撃していくことだ。正義を叫びきっていくことだ。
9  一人の未来部員を大切に
 今月二十三日から「未来部躍進月間」がスタートする。(八月三十一日まで)
 連日の猛暑のなか、大切な未来部の育成に全力を注いでくださっているすべての方々に心から感謝したい。
 未来部の成長が、学会の命運を決める。
 少子化が進む時代だからこそ、「一人」が大事である。「一人」を徹底して大切にしていくことである。後継の一人一人が、「一騎当千の人材」に育ってこそ、平和の未来は盤石となるのである。
 そのために私も、教育に全魂を注いできた。未来部の育成に全力で取り組んできた。
 尊き二十一世紀使命会の皆さん、学会の「未来の宝」であり、世界の「希望の太陽」である未来部を、よろしく頼みます!
 未来のすべては、青年の手の中にある。私は、創価の青年の健康と勝利と活躍を心から祈っている。
 社会的にも偉くなってもらいたいし、人間的にも立派になって、周囲の人々を平和へ幸福へと糾合していく存在となってもらいたい。そのような力ある青年が、さらに増えていけば、広宣流布は、いちだんと大きく広がっていく。
 戸田先生は、「青年の時代だ。青年に一切を託す」と言われ、私を中心とした青年部に後継のバトンを渡された。私も今、同じ心で、新しい青年部に学会のすべてを託したい。
10  私たちは、一人一人が「広宣流布の闘士」である。愚痴や文句を言って、戦わなければ、後悔を残すだけである。やった分だけ自分が得をする。これが信心の世界である。
 どうせ戦うならば、学会の歴史に永久に残っていくような、痛快なる栄光の劇を勝ち飾ってまいりたい。
 また、家族が信心していないという方もおられる。しかし、たとえ一人であっても、その一人が信心を貫いていけば、功徳は、一族すべてに、そして子孫末代にまで伝わっていく。そのように、大聖人が御約束なのである。何の心配も必要ない。
 ともあれ、広宣流布に生きる人生ほど、偉大なものはない。
 楽しく有意義な勝利の人生を歩みましょう! 一緒に頑張りましょう!
 お体を大切に。長時間ありがとう!
 (創価文化会館)

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