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日蓮大聖人・池田大作

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パラグアイ・国立イタプア大学「名誉博士… 学べ! 鍛えよ! 君には無限の可能性が

2005.4.29 スピーチ(2005.4〜)(池田大作全集第98巻)

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9  大誠実を貫いた人が必ず勝つ
 ともあれ、誠実ほど強いものはない。今は、ずる賢い人間が多くなってしまった。
 しかし、結局は誠実にかなわない。たとえひとたびは光が当たらなくなったように見えても、最後は誠実が勝つ。地道に、粘り強く、大誠実を貫き通した人が、必ず勝つのです。
 私は、これまで大勢の人生行路を見てきた。世界の多くの指導者とも語りあってきました。その経験からも、そう断言できるのです。
 ロアリパストス先生も、喝破しておられる。
 「どんな″ずるさ″や″ごまかし″をもっても、裏切りや不誠実な行為を隠し通すことはできない」(Contravida, Alfaguara)
 そのとおりです。残念ながら、どこの世界でも、卑劣な裏切り者や、不誠実な恩知らずがいるものです。
 そうしたずる賢い連中に、決してだまされてはいけない。また、負けてはならない。
 青年ならば、透徹した知性の眼で、悪を厳正に見破っていくことです。
 青年ならば、烈々たる執念の闘魂で、悪を徹底して打ち破っていくことです。
 「痛快な破邪顕正の言論こそ、われらの特権である」――皆さんは、そう自負してください。頼みます!
 貴イタプア大学の近くを流れる大河パラナ川には、世界最大の水力発電所があります。琵琶湖の二倍の面積を持つ巨大なダムには、二九〇億トンもの膨大な水が蓄えられている。じつに一二六〇万キロワットという世界一の大発電を、堂々と成し遂げているのです。
 きょう集まった若き皆さん方も、学びに学び、鍛えに鍛えて、満々たる英知と実力を蓄えてください。社会に希望の光彩を放ってください。
10  明日、四月三十日は何の日か。パラグアイでは「教育者の日」とされています。
 偉大な教育者である貴大学の先生方への最大の尊敬をとめ、教師を讃える貴国の詩の一節を朗読させていただきたい。
 「善と正義の勝利を、教師は心から願う」
 「(=教師は)理性と良識を盾とし、真実を剣として、高邁な使命を果たしゆくのだ」(Marceline Perez Martinez, ″Maestro″, Carlos R.Centurion, Historia de las letras paraguayas 2, Editorial Asuncion)
 ここに教育者の理想の姿が謳われていると思うが、どうでしょうか!
 「パラグアイ」には、「大河の集まる国」との意義があると言われます。貴国の大河のごとく、私は、いちだんと大きな人材の流れをつくりたい。
 大切なのは「人材」です。財産ではない。名声でもない。未来を築く力は「人材」しかないのです。皆さんは、人類の「善と正義の勝利」の大海原へ、どうかたゆみなく、自分らしく、走りぬいてください。
 ともかく動くことだ。学ぶことだ。語ることだ。そして戦って、断固として一人一人が「勝利博士」「幸福博士」「大勝利の哲人博士」となってほしい。
 そのことを誓いあって、私の御礼のスピーチを終わります。ありがとう!
 (創価国際友好会館)

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