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日蓮大聖人・池田大作

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各部代表者会議 青年よ強く進め! 偉大な自分史をつくれ

2005.1.28 スピーチ(2004.9〜)(池田大作全集第97巻)

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10  対話の文明を! 声の力で
 まもなく、私が二人のハーバード大学教授と語りあった対談の連載が、相次いで開始される。
 一人は、トルコ出身の世界的な文化人類学者であるヌール・ヤーマン博士との対談。(=対談集『今日の世界 明日の文明』は二〇〇七年九月に河出書房新社から発刊)
 もう一人は、中国思想研究の第一人者ドゥ・ウェイミン博士との対談である。(=対談集『対話の文明』は〇七年一月に第三文明社から発刊)
 このほかに、今年は、モンゴルの大詩人ツェデブ博士との対談(=対談集『友情の大草原』は〇七年十一月に潮出版社から発刊)、ノーベル平和賞受賞者のロートブラット博士(パグウオツシュ会議名誉会長)との対談(=対談集『地球平和への探究』は〇六年七月に潮出版社から発刊)の連載も予定されている。
 ロートブラット博士は今年で九十七歳になられるが、今なお核兵器と戦争の廃絶のために、たゆみなく行動しておられる。
 博士に比べれば、私たちは、まだまだ若い。せっかく人間として生を受け、最高の仏法に出あい、学会の中で戦える機会を得ながら、むなしく人生を送ったのでは、あまりにも、もったいない。広宣流布という最も尊い目的のために、積極果敢に、祈って、動いて、書いて、語って、偉大なる自分の歴史をつくっていただきたい。
 博士は、「七月には、必ず日本を訪れ、池田会長と語りあいたい。お会いできることを楽しみにしています」と、はつらつと語っておられたという。
 これまで、トインビー博士をはじめ、私が世界の知性と語りあってきた対談集は、「三十四」を数える。さらに、今後発刊されるものや、現在準備が進んでいるもの、国内の識者等との対談を含めると、その数は六十近くになる。私は、国や民族が違っても、皆、人間として平等であり、だれもが平和と幸福を願っているとの信念で、世界中の人々と対話してきた。そして、SGIの同志は、私と同じ心で、地球上にうるわしい人間主義の連帯を築いてくださった。
 こうした事実を、私が対談を重ねてきた識者の方々も、非常に高く評価しておられた。
 (世界的な国際法学者である、アメリカ・デンバー大学のナンダ教授は述べている。
 「ここ数年、国連は『文明間の対話』を推進してきました。しかし、池田会長は、国連がそれを言い始める、はるか前から、人と人を結び合わせゆく文明聞の対話を推進してとられたのです」
 ハーバード大学のドゥ・ウェイミン教授は、「私たちがめざすべきものは、″対話の文明″を創り出していくことです。そしてそれこそが、池田会長が以前から主張してきた″第三文明″の意義ではないでしょうか」と感銘を。早くから″第三の文明″を提唱してきた創価の民衆運動に深く共感していた)
 今回のSGI提言でも、私は「対話の力で平和の王道を!」と訴えた。
 勇敢なる「声の力」を響かせながら、人類の希望と光る「対話の文明」を築いてまいりたい。
11  「忘恩と邪知の輩を許すな!」
 牧口先生は、よく言われていた。
 「反逆者の末路は、苦悩と醜態の歴史を、醜く残すだけだ」
 同志を裏切り、反逆するような卑怯な人間に、断じてなってはならない。これが牧口先生の叫びであった。
 戸田先生も厳しく語っておられた。
 「忘恩の畜生のごとき、邪知の輩は、われらの広布の世界には、まったく必要ない! さっさと出ていけ! 一生涯、反逆者を許すな!」
 先生の声は、本当に大きかった。悪人は皆、震えあがった。
 後世のために、戸田先生の指導を、さらにいくつか紹介したい。
 「わが学会を悪口するものは、妙法使徒の集団を悪口するもので、現罰なくしてなんとしよう。人々よ、よくこれらの人々の今後の生活を見たまえ」
 これが戸田先生の大確信であった。
 先生は″恩知らずの退転者が惨めな姿を世間にさらしていくのは、いかに仏罰が恐ろしいかを、その姿で証明するためだ″とも言われていた。仏法は厳しい。学会の大恩を忘れ、同志に仇をなした人間の末路は哀れである。皆さんも、よくご存じであろう。
 戸田先生は、学会の組織を金もうけに利用したり、金銭の問題を起こす悪い人間についても、烈火のごとく怒られた。そうした輩が家に来ても、「門前三尺以内に入れてはならぬ。大魔がきたか、学会の敵がきたかと、にらみつけて、追い返してしまいたまえ」と指導されていた。
 学会を利用する悪人は″魔物″だ。怒鳴りつけて、追い返せ――そう厳命されたのである。
 先生は、こうも指導されていた。
 「広宣流布を進める創価学会を、何よりも大事にし、守りきっていく。これが地涌の菩薩である。そうでない幹部は、学会から出ていってもらいたい」
 戸田先生が「戸田の命よりも大事」と言われた学会の組織である。その学会を厳然と守り、友に尽くしぬく皆さまであっていただきたい。
 また先生は、堕落した坊主に対しては「腐りきった坊主ほど、無用のものはない」と手厳しかった。そして先生は、断固として叫ばれた。
 「いかに学会を憎み、いかに学会をおとしいれようとしても、われわれは師子王である。犬、野干(キツネの類)のごときものなど、断じて恐れるな!」
 私たちも、これでいきましょう! 戦いましょう!
 戸田先生は、宗門のなかに堕落の風潮があることを、鋭く見抜いておられた。しかし、会員を守るため、宗門を厳然と外護された。
 私も、宗門の発展のために、懸命に尽くした。尽くしぬいた。
 ところが日顕宗は、供養を取るだけ取ると、冷酷に学会を切り捨てようとした。
 しかし結局は、宗門のほうこそが、大聖人の御遺命どおりに広宣流布をめざす清浄な信心の世界から、みずからを切り離してしまったのである。われわれは、広布の和合僧を破壊せんとした、卑劣な輩を悠然と見おろしながら、未来に向かって、朗らかに前進してまいりたい。
 きょうは、青年部の代表も多数、参加されている。若い皆さんと会えて、本当にうれしい。いよいよ青年が立派に育ってきた。学会の未来は明るい。皆、偉大な広宣流布のリーダーとして活躍していただきたい。
 私は、広宣流布の第一線で戦っておられる同志のご健康とご長寿、そして勝利を、毎日、一生懸命、祈っている。
 皆さん、どうかお体を大切に! また、お会いしましょう! 長時間、本当にありがとう!
 (創価文化会館)

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