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日蓮大聖人・池田大作

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新春代表協議会 真剣、忍耐、誠実、団結で新しい出発

2005.1.2 スピーチ(2004.9〜)(池田大作全集第97巻)

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15  太陽の仏法は全人類を照らす
 さらに「三沢抄」には、こう仰せである。
 「この(真実の)法門が出現するならば、正法時代や像法時代に論師や人師の説いた法門は皆、日が出た後の星の光のようなものとなり、優れた技の人を知ったあとでは、劣ったものであることがはっきりわかるようなものとなろう。
 この時には、正法時代や像法時代の寺堂の仏像や、僧などの利益は皆、消え失せて、ただこの大法だけが全世界に流布するであろう、と説かれている。
 あなた方は、このような法門に宿縁ある人であるから、頼もしく思われるがよい」(御書一四八九ページ、通解)
 時代の闇は深い。だからこそ、真実の思想・哲学は、いちだんと光り輝く。
 従来の宗教や思想は、それぞれに実験され、検証されてきたといってよい。日蓮仏法は、いよいよ人類史の舞台を旭日のごとく照らしゆく時を迎えた。
 学会員が、地域で、社会で、人生で、勝利の旗を打ち立てていくことが、どれほど、大きな希望の光を広げゆくことか。この一年も、断固として勝ち進んでまいりたい。(拍手)
16  本年二〇〇五年は「日露修好百五十周年」にあたる。
 いちだんと友好の道を広げる時である。ロシアの魂の声に耳をかたむけたい。
 文豪トルストイは叫んだ。「知らないことを恐れるな。虚偽の知識を恐れよ。それは、世界の悪の根源である」
 虚偽の知識――その悪の根を断つには、正義の言論を強めることだ。
 ドストエアスキーはつづっている。
 「いうべき言葉を持っている人は、自分の言葉が聴かれないだろうとか、嘲笑されるだろうとか、同時代人の頭脳になんらの印象をも与えないだろうとか、そんなことをおそれずに発言するがいいのだ」(『作家の日記』下、『ドストエフスキイ全集』15、米川正夫訳、河出書房新社)
 正しいことを言うのに遠慮などいらない。恐れる必要もない。人類がともに幸福に生きる世界のために、今こそ「人間革命」の哲学を語りに語ってまいりたい。
 今やロシアの天地でも、モスクワをはじめ、各地で新年の勤行会が行われている。
17  新たな拡大へ リーダーが先駆を切って
 今年の「SGI発足三十周年」にあたり、原点の地グアムで、さまざまな記念行事が予定されている。名門のグアム大学では、「ガンジー・キング・イケダ――平和建設の遺産」展が開催されるとうかがった。心から感謝申し上げたい。
 (=この展示は、キング博士の母校、米モアハウス大学キング国際チャペルの主催。グアム大学は二〇〇〇年、名誉会長に「名誉人文学博士号」を贈っている)
 インド独立の父マハトマ・ガンジーは、いかなる指導者であったか。
 一人の女性の闘士は、回想している。
 「ガンデイージー(=ガンジー)が部隊の後方にいたことは一度もありません。彼は先頭をきっていました」(J・ネールー他『インドの心』松本重治訳編、中央公論社)
 リーダーが先頭を切って道を開いてこそ、新たな「拡大」が始まる。希望と勇気が広がる。
 法華経では、仏が自身のことを「開道者」と呼んでいる(薬草喩品)
 戸田先生は、ある年の元日、第一線のリーダーに呼びかけて、こう書きつづられた。
 「学会の興廃双肩にありと先障をきってもらわなくてはならない」(『戸田城聖全集』3)
 私もまた、全リーダーの皆さんに、「『広宣流布の興廃、わが双肩にあり!』と、君よ、先陣を切ってくれたまえ!」と叫び、託したい。
 そして、
  三世まで
    意義ある思い出
      今世にて
  
  勝ち戦
    これが功徳と
      三世まで
 との句を贈って、新春のスピーチとしたい。
 本年一年、どうか、よろしく! 本当にありがとう!
 (東京牧口記念会館)

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