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日蓮大聖人・池田大作

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第29回SGI総会、第43回本部幹部会… 世界一の同志と広布の人生を生きぬけ!

2004.11.11 スピーチ(2004.9〜)(池田大作全集第97巻)

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13  難があるからこそ仏になれる
 きょう十一月十一日は、文永元年(一二六四年)、大聖人が「小松原の法難」に遭われた日である。七百四十年前の、この日の夕刻。安房の国、東条の郷の松原大路(現在の千葉県鴨川市)で、大聖人と十人ほどの弟子たちに対して、地頭の東条景信と、武装した暴徒たちが襲いかかった。その数は御書に「数百人」(1498㌻)と記されている。
 「あめごとし・たち太刀いなづまのごとし」という、すさまじい襲撃であった。
 弟子の一人がその場で殺され、さらに二人が重傷を負った。
 大聖人御自身も斬りつけられ、「もはや、これまで」(同ページ、趣意)と仰せの状態であった。左腕を骨折され、右の額に四寸(約十二センチ)の傷を負われたといわれている。
 しかし大聖人は、法難のわずか一カ月後に、病気で苦しんでいる、南条時光の父を励ますために、長文の御手紙を送られたのである。(南条兵衛七郎殿御書)
 同書の中で大聖人は、この法難が、「猶多怨嫉 況減度後」(仏の滅後に法華経を弘めると、在世よりもさらに多くの怨嫉が起こる、という意味)との法華経の経文に符合していることを示され、さらに、「日蓮は日本第一の法華経の行者なり」と高らかに宣言された。
 広宣流布の途上に、おいて罵詈・罵倒される人が、仏になれるのである。
 広布の戦に徹しぬく人は、永遠に福徳豊かで、健康な、仏と同じ生命で生きていくことができる。そのための信仰である。いかなる迫害も恐れず、生きて、生きぬくための信仰である。
 リーダーである皆さんは、大勢の人を励まし、ながら、勇敢に広布の指揮を執って、最高の幸福の道を生きぬく人生であっていただきたい。
 また大聖人は、迫害を加えた者たちについて、次のように仰せである。
 「釈迦如来のためには、提婆達多こそ第一の善知識であった。今の世間を見ると、人を良くするものは、味方よりも強敵が人をよく成長させるのである」
 「日蓮が仏になるための第一の味方は、(大聖人を憎み、命をねらった)東条景信であり、僧侶では(権力と結託し、大聖人をおとしいれようとした)極楽寺良観、建長寺道隆、道阿弥陀仏であり、また(権力を発動して大聖人を迫害した)平左衛門尉、北条時宗殿である。
 彼らがおられなかったならば、日蓮はどうして法華経の行者になれたであろうかと悦んでいる」(御書九一七ページ、通解)
 迫害を加える者がいるから、信心に磨きがかかる。難に勝ってこそ、成仏できる。この大聖人が身命を賭して体現してくださった、厳粛な仏法の道理を、心に深く刻んでいただきたい。
 「悪口罵詈」「猶多怨嫉」。これは、法華経の行者の証明である。
 広宣流布に邁進しゆくわれらは、この方程式に則っているわけなのである。
 御聖訓どおりに前進するなかにあって、難は仏になりゆく瑞相であると、勇気をもって受けとめていただきたい。
 大聖人は「難来るを以て安楽と意得可きなり」と教えられた。永遠の勝利の生命である「仏」という大境涯を勝ち取るために、「悪口罵詈」「猶多怨嫉」の難との戦いがあるのだ。
14  一つの戦いに「勝利の歴史」を
 明年は、SGIが発足して三十周年である。このほど、海外の功労者の代表のお名前を、広島の中国平和記念墓地公園にある「世界顕彰之碑」に永久に留めていくことになった。
 SGIの特別委員会で選考され、お名前とともに、生年と没年が銘板に刻まれる子定である。
 こうした方々の不惜の激闘によって、広布の大河は世界に広がった。そして今や、いずこの国にも、後継の人材が陸続と育っている。世界広宣流布の、道なき道を開いてこられた先駆の皆さまの功績は、あまりにも大きい。
 どうか皆さまも、それぞれの国、それぞれの地域にあって、最高に名誉ある広宣流布の指導者として、一つ一つの戦いを断じて勝ち抜いてほしい。そして、「勝利の歴史」と「栄光の名前」を残し、輝かせていただきたい。これ以上のすばらしい人生は、どとにもないからである。
15  芸術部の皆さん、きょうは、本当にありがとう!(拍手)
 元気そうな皆さんに、お会いでき、私は、本当にうれしい。
 芸術部の人気は、すごい。芸術部の皆さんの姿、皆さんの活躍は、大勢の人に喜びを与え、希望を与え、感動を広げている。芸術部の発展は、学会の発展である。私どもは、芸術部を大事にしたい。高らかに「芸術部、万歳!」と申し上げたい。(拍手)
 ともあれ、くれぐれも、風邪をひかないように。帰ったら、同志の皆さんに、よろしく、お伝えください。
 先輩も、後輩も、おたがいに守りあい、尊敬しあいながら、仲の良い団結で進んでまいりたい。
 私たちには、日本中、世界中にすばらしい同志がいる。それだけでも、世界一幸せなのである。
 元気に、健康で、ねばり強く、楽しく、朗らかに、一生を送りましょう!
 きょうは、本当にありがとう!
 (東京牧口記念会館)

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