Nichiren・Ikeda

Search & Study

日蓮大聖人・池田大作

検索 & 研究 ver.9

全国総県長会議 さあ会合革命! 皆に勇気と喜びを

2004.10.8 スピーチ(2004.9〜)(池田大作全集第97巻)

前後
7  これからは「結合」「連合」の時代
 人間自身を革命する――そこにしか、人類の未来は開けない。
 創価の「人間革命」の大哲学。それは、人間を高める。人間を結ぶ。対話と結合の哲学である。目覚めた民衆の連帯、そしてまた連合にこそ、二十一世紀の世界に、真の平和と繁栄を築く道がある。
 ホフライトネル博士も、繰り返し強調しておられる。
 (たとえば、博士は、日本と中国とインドの緊密な相互の協力関係を築く必要を説き、「その連帯は、世界に希望をもたらす基盤を備えています」と主張している)
 現在、ヨーロッパの統合も急速に進んでいる。
 ともあれ、これからは「結合」「連合」の時代である。個人であれ、組織であれ、聞かれた心で交流して、「結合」「連合」していくところが発展していく。
 今回、韓国の同志が研修で来日されているが、韓民族独立の父である安昌浩アンチャンホ先生も、「連合すれば栄え、分断すれば滅びる」と叫ばれた。まさしく「団結こそ力」である。
 今、わが学会もまた、全国各地で、地域と地域の結合を大きく進めながら、さらに活力を増して大前進をしている。たとえば、関西と中部、中部と静岡、北海道と東北、東北と信越、信越と北陸、また福島と茨城と栃木、そして、総東京と関東と東海道の首都圏が、との模範の先駆けとして活発に交流している。
 首都圏においては、今後さらに、東京の大固と隣の神奈川の川崎が連合し、いちだんと交流を深め、強めてまいりたい。これは、大きな起爆力となる。
 かつて、昭和二十七年(一九五二年)の二月、私が大田の蒲田支部で指揮を執ったとき、多摩川を越えて川崎に足を運び、大田と川崎が一体となって新たな波を起こしていったことも懐かしい。
 (=名誉会長は蒲田支部の支部幹事として、当時最高の二百一世帯の折伏を達成。これが「伝統の二月」の淵源となった)
 どうか、二十一世紀の「勝ち戦」の歴史を堂々と築いていただきたい。
8  聖教の拡大は「希望を拡大」「仏縁を拡大」
 神奈川といえば、近年、まことに目覚ましい躍進である。
 「聖教新聞」の拡大においても、つねに全国の先頭に立って、見事な模範を示している。
 聖教の拡大は「希望の拡大」「正義の拡大」である。「仏縁の拡大」であり「広宣流布の拡大」である。リーダーが先陣を切り、智慧を発揮して、自他ともに福徳を広げるため取り組んでいただきたい。
 神奈川をはじめ、聖教拡大の同志を讃嘆申し上げたい。
 また、無冠の友(「聖教新聞」を配達される方々)に、心から感謝申し上げたい。
 どうか、一人一人が「将の将」として、皆が喝采する「勝利の名指揮」を執っていただきたい。
 「種種御振舞御書」には仰せである。
 「釈迦如来のためには、提婆達多こそ第一の善知識であった。今の世間を見ると、人を良くするものは、味方よりも強敵が人をよく成長させるのである」(御書九一七ページ、通解)
 強敵がいるから、困難があるから成長できる。自分自身が強くなれるのである。
 中国の周総理は言う。
 「もっとも重要なことは、やはり末端の支部から新しい幹部をどんどん抜てきすることである」(『周恩来選集〈1926年〜1949年〉』日本語版《周恩来選集》翻訳室訳、外文出版社)
 「次の五十年」へ、わが地域から新しい人材の大波を起こしてまいりたい。
 ドイツの大詩人シラーは、フランスの救国の女性ジャンヌ・ダルクの戯曲を書いた。
 その最後で、敵に幽閉されていたジァンヌ・ダルクは、自軍に向かって、こう呼びかける。
 「勝て! ふるい立て、勇士たち、ふるい立てよ」「この一戦に勝つなら、敵はもう立ちあがれぬ」(『オレルアンの処女』野島正城訳、「世界文学大系」18所収、筑摩書房)
 戸田先生は、あの「青年訓」に「奮起せよ! 青年諸氏よ。闘おうではないか! 青年諸氏よ」(『戸田城聖全集』1)と記された。二〇〇五年の「青年・拡大の年」の開幕にあたり、「奮起せよ! 県長会諸氏よ。闘おうではないか! 県長会諸氏よ」と叫んで、記念のスピーチとさせていただく。
 尊き全同志に、風邪などひかれないよう、くれぐれも、よろしくお伝えください。
 どうか「健康第一」で! あらゆる工夫をして体を大事にし、いつまでも、いつまでも、健康であっていただきたい。皆、長生きしていただきたい。健康のなかに、「信仰の勝利」の輝きがある。
 私は大切な同志の「健康」と「長寿」と「勝利」を一生懸命に祈っている。それが自身の責務だと決めているからだ。
 そして「声仏事を為す」、「こえも惜まず」との御聖訓のとおりに、仏法を語りぬき、友を励ましぬき、悠然と正義を叫びぬいてまいりたい。
 本当にご苦労さま!
 (創価文化会館)

1
7