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日蓮大聖人・池田大作

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全国最高協議会(7) 心を結べ! すばらしき出会いで

2004.8.1 スピーチ(2004.1〜)(池田大作全集第96巻)

前後
7  「恩知らずになるな!」とは、戸田先生の遺言の一つであった。
 イギリスの劇作家シェークスピアは、劇中の人物に、次のように語らせている。
 「恩知らずってやつは恐ろしい化け物だ」(「コリオレーナス」、『シェクスピア全集』3〈小田島雄志訳〉所収、白水社)
 恩知らずほど恐ろしいものはない。世間においても、仏法においても。
 虚栄におばれた人間ほどみじめなものもない。これまでも、学会の力で偉くなりながら、恩を忘れ、虚栄におばれ、信心を失い、哀れな末路をたどっていった人間がいたのは、ご存じのとおりだ。
 さらに戸田先生は指導された。
 「所詮、現代の政治も、魔の問題に帰結する。魔は、政治を支配するもの、政治家の内にこそ潜んでいる。
 すべての人間は、十界を有しているとする仏法の真理を仰ぐとき、魔の正体は初めて明らかになる。政治権力の魔性も、人間生命の実在の姿に焦点を合わせたとき、初めて知ることができる」
 権力の魔性も、人間生命に巣食う。ゆえに、より根本的には、政治を変えるには「人間を変革する」しかないのである。
8  愛する同志を守りぬく!
 イギリスの詩人ジェームズ・トムソンは詠んだ。
 「悪の野獣にここぞと付け込ませ、/然るべき懲罰を免れると思わせてはならぬ。/『正義』は厳しく、安易に容赦しない」(「無為城」、『ジェームス・トムソン詩集』〈林瑛二訳〉所収、慶應義塾大学出版会)
 正義は悪を安易に容赦しない――よくよく胸に刻んでいきたい言葉である。
 フイリピン独立の英雄ホセ・リサール博士の言葉にこうある。
 「我々に与えられてきた数々の侮辱に対し、あくまでも戦うつもりです」(カルロス・キリノ『暁よ紅に』駐文館訳・発行)
 広布を破壊し、学会を破壊する仏敵とは、あくまでも戦う。愛する同志を断じて守りぬく――それが牧口先生、戸田先生の精神であったし、私の精神である。
 ここに創価の三代の魂があることを知っていただきたい。
 (長野研修道場)

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