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日蓮大聖人・池田大作

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全国最高協議会(6) 勝つことが正義! 勝つことが幸福!

2004.7.31 スピーチ(2004.1〜)(池田大作全集第96巻)

前後
6  御聖訓には「魔競はずは正法と知るべからず」と仰せである。
 牧口先生は言われた。
 「さらば従来の日蓮正宗の信者のなかに『だれか三障四魔競える人あるや』と問わねばなるまい」(昭和十七年の総会)
 宗門は、だれ一人、三障四魔と戦っていない。それでは正法といえないではないか!――こう叫ばれたのである。
 昭和十八年の六月二十七日。宗門は、牧口先生、戸田先生を呼びつけ、法主の立ち会いのもと、学会に「神札」を受けるよう申し渡した。弾圧を恐れ、謗法を強要した。牧口先生は断固として拒否し、退席された。
 翌日も、牧口先生は法主と会い、国家諫暁に立ち上がるよう、強く訴えた。その八日後、特高警察に逮捕されたのである。
 牧口先生は、戸田先生に憤然と語られた。
 「一宗が滅びることではない、一国が滅びることを、嘆くのである。宗祖聖人のお悲しみを、恐れるのである。いまこそ、国家諫暁の時ではないか。なにを恐れているのか知らん」
 臆病な宗門は、保身のために、宗祖の精神を踏みにじり、捨て去った。
 学会だけが、三障四魔、三類の強敵と戦った。迫害に耐え、一切を勝ち越えた。
 平和のため、民衆のために、難を恐れず、正義を叫びきる「勇気」。これを断じて失ってはならない。
7  ドゴール「偉大なことは情熱なくしてはできない」
 今の青年部の皆さんは、フランスのドゴール大統領(一八九〇年〜一九七〇年)をご存じだろうか。
 私との対談でキッシンジャー博士(元米国務長官)は、「彼(=ドゴール)と同じ部屋にいると、彼が動くたびに重力の中心がそちらのほうに移動するように感じました」(『「平和」と「人生」と「哲学」を語る』。本全集102巻収録)と述懐していた。それほど存在感のある大政治家であり、フランスの「救国の英雄」であった。
 第二次大戦中のこと。ドゴールは、イギリスのオックスフォード大学で演説した。
 若き学生たちに「思想が世界を導く」(『ド・ゴール大戦回顧録』2〈新装版〉、村上光彦・山崎庸一郎訳、みすうず書房)と語りかけた。
 武力でもない。
 財力でもない。
 世界を導くのは思想である。
 人間は思想によって生きる。
 われらには、人間主義の大仏法がある。信心があり、題目があり、御書がある。
 だから強い。胸を張って進みたい。
 「われわれの団結は完全であり、なにごとが起ころうと亀裂を生ずるものではない」(前掲『ド・ゴール大戦回顧録』4)
 これがドゴールの毅然たる方針であった。
 団結こそ勝利である。派閥など断じてつくるな。これが戸田先生の遺訓であった。
 ヨーロッパに吹き荒れたフアシズムの嵐と戦いぬいたドゴール。彼は確信していた。
 「勝利に到達するために努力を倍加せねばならぬ」(同前)
 「偉大なことは情熱なくしてはなされない」(前掲『ド・ゴール大戦回顧録』5)
 パリが陥落し、フランス政府がナテスに降伏しても、ドゴールは決して屈しなかった。「私がフランスだ。私は戦いをつづける」(G・ボヌール『ド・ゴール』宗左近訳、角川文庫)と、イギリスに渡った。亡命政権を樹立し、祖国の解放のために戦い続けた。
 燃えるがごとき情熱! それだけが心に届く。心に勇気の火をともす。
 われらも、大情熱を胸に生きぬきたい。日々の唱題こそ「情熱の極致」であるからだ。
8  フランスの女性作家スタール夫人は述べている。
 「宗教は人民に必要であるとしばしばいわれている。そしてわたしは、地位の高い者にはなお一層宗教が必要であることをたやすく証明することができると信じている」(『フランス革命文明論』2、井伊玄太郎訳、雄松堂出版)
 地位の高い者にこそ、宗教が必要だ。個人よりも国家にこそ、道徳が必要だ――そう彼女は言うのである。さすがにフランスの知性の言は鋭い。深い精神性をもたない指導者に導かれた民衆は不幸であるからだ。
 ドゴールが、「最後の勝利の日まで戦う」と宣言したごとく、われらもまたわれらの道を、荘厳なる広宣流布の大道を、ともに勇敢に進もうではないか!
 (長野研修道場)

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