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日蓮大聖人・池田大作

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第三十九回本部幹部会、第九回婦人部幹部… 勇気の中に勝利が! 闘争の中に大歓喜が!

2004.6.15 スピーチ(2004.1〜)(池田大作全集第96巻)

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16  嘘を暴け! 真実が勝利する時代を開け!
 ドイツの哲学者ヤスパース。彼は、他の国や人々との関係において、真実が要求するのは「嘘、詭弁、詐欺といったあらゆる現象に精神力で対処し、不断の努力でそれらを暴露することである」(「われわれはどこに立っているのか」、ハンス・W・ベーア編『世界の知性15の発言』〈長谷川博隆・長谷川明子訳〉所収、河出書房新社)と論じている。
 嘘は、断じて暴かねばならない。真実が勝利する時代を開かねばならない。
 日蓮大聖人は、嫉妬に狂った他宗の僧侶らの議言によって、おとしいれられた。悪意のデマを流され、中傷された。学会を狙い、私を狙った、嘘やでっちあげの中傷も、これまで無数になされてきた。狂った「言論の暴力」に、いくたびも襲われた。
 すべて法華経に「悪口罵詈」「猶多怨嫉」と説かれているとおりである。
 しかし、私たちは敢然と戦い、すべてに勝利した。学会の正義は、裁判の場でも完全に明らかになった。皆さまが、よくご存じのとおりだ。
 シェークスピアの有名な戯曲に「オセロー」がある。勇敢な将軍オセローが悪人の部下の策略にはまり、美しい妻デズデモーナが不貞を働いたと思い込む。そして、ついにはみずから妻を殺害してしまうという悲劇である。
 戯曲の中で、デズデモーナの潔癖を知る女性が言う。
 「どこで? いつ? どのように? なにを証拠に? ムーア様(=将軍オセロー)はどこかの悪党にだまされておいでなのだ」(前掲『シェイクスピア全集』1〈小田島雄志訳〉所収)
 「いつ」「どこで」「どのように」など、明確な証拠がない。これが嘘の常套手段である。
17  中国の民衆の魂を覚醒させた文豪・魯迅。彼は、著作の中で「私の生涯のなかで、私に大きな損害を与えたものは、(中略)『流言』というものである」「(=流言を流した)こんな奴らのことを、畜生、と総称することにした」と述べている。(『華蓋集』有浦杲訳、『魯迅全集』4所収、学習研究社)
 魯迅もまた、さまざまな中傷に苦しめられた。歴史に偉業を残した人物は、多かれ少なかれ、こうした苦難を乗り越えているのである。
 他方で彼は、低俗な出来事に惑わされる愚かさをつづっている。
 「これからはもう決して下らぬことにはかかずらわぬことだ。泰山(=中国の名山)が目の前に崩れて来ようとも顔色を変えず、爆弾がすぐ側に落ちようとも身じろぎ一つせぬように修錬しなければならぬ」(『且介亭雑文』、『魯迅全集』11〈松枝茂夫訳〉所収、岩波書店。原文では全文に傍点あり)
 何があっても微動だにしない強き精神――それを鍛えゆくのが、信仰である。
 人々のため、社会のために尽くす――広宣流布ほど偉大な仕事はない。
 どうか皆さん、お元気で! 生き生きと、楽しく! 朗らかに!
 幸福になるための学会活動です。尊き同志の健闘を、ほめたたえあいながら、にぎやかに進みたい。
 皆さま方の勝利を心から願って、きょうのスピーチを終わりたい。
 来月、元気な姿でお会いしましょう! 長時間、本当にありがとう!
 (創価国際友好会館)

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