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日蓮大聖人・池田大作

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第三十八回本部幹部会、第八回全国青年部… 歌え! 舞え! 民衆勝利の讃歌を

2004.5.18 スピーチ(2004.1〜)(池田大作全集第96巻)

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15  魂の勝利の歌よ! 世界に響け!
 先ほど、偉大なるアメリカ芸術部の皆さまが、ユゴーの名作『レ・ミゼラブル』にちなんだ歌を、劇的に力強く、歌い、舞ってくださった。本当に、ありがとう!
 『レ・ミゼラブル』は、私も、青春時代、夢中になって読んだ。青年が読むべき″最初の一書″といってもいい。ちょっと長いけれど、読んでない人は、いつか必ず挑戦してほしい。
 私の経験から言えば、とくに西洋の古い翻訳本は、初めは、時代背景などが続き、複雑で、退屈な場合がある。だから、そこは、ざっと飛ばし読みしてもいいのではないか。心に響くところから読んで、あとからまた、ゆっくりと読むとか、自分で工夫することも大事であろう。
 ともあれ、青年は、自分の意見を語れる何かをもつべきだ。その土台をつくるのが読書である。
 一八三〇年、フランスの市民が立ち上がった世界的に有名な「七月革命」――。
 その当時、フランスの勇敢なる民衆が、ともに心に刻んでいた行進曲がある。そのなかに、次のような一節があった。
 「私たちは言われてきた、奴隷になれと。
 私たちは言った、闘う人になろうと」(カジミール・ドラヴィーニュ作詞「パリの行進」。東京国立博物館のウジェーヌ・ドラクロワ作「民衆を導く自由の女神」の特別展の図録から)
 私は人間だ!
 闘う人間だ!
 断じて負けない!
 これが、フランス民衆の魂の歌であった。大勝利の讃歌であった。
 わが学会精神も同じである。
 何が起ころうとも、断じて闘う。断じて負けない。断じて勝ってみせる――この心意気で、われらもまた、学会歌を高らかに歌いながら、堂々と進んでまいりたい!
16  これから、本格的に梅雨の時期に入る。なにかと体調を崩しやすい季節であるから、健康には、十分、注意していただきたい。
 大事なのは、健康のため、成長のため、一家一族の幸福のため、そしてまた、広宣流布の大願のために、一センチでも、二センチでも進んでいくことである。
 近代看護の創始者ナイチンゲールも、「進み続ける」ことの大切さを繰り返し強調していた。
 (ナイチンゲールは自分の学校の生徒や卒業生にあてた手紙の中で「私たち看護するものにとって、看護とは、私たちが年ごと月ごと週ごとに《進歩》しつづけていないかぎりは、まさに《退歩》しているといえる、そういうものなのです」「あなた方は、進歩しつづけないかぎりは退歩していることになるのです。目的を高く掲げなさい」〔「看護婦と見習生への書簡」湯槇ます・小玉香津子・鳥海美恵子・小南吉彦訳『ナイチンゲール著作集』3所収、現代社〕などと、つづっている)
 派手さはなくとも、なすべきことを堅実になす。たとえ一歩でも二歩でも、粘り強く、自分の決めた目標に向かって進んでいく。
 その人こそ、信頼を勝ち取る人であり、最後に必ず勝つ人なのである。
 以上をもって、本部幹部会を終わりたい。
 長時間、ご苦労さまです。体をこわさないように、また、疲れをためないように!
 お元気で! また、お会いしましょう!
 サンキュー・ベリー・マッチ!
 (東京牧口記念会館)

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