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日蓮大聖人・池田大作

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ウクライナ「大統領栄誉賞」授与式、第二… 次の五十年は君が勝て!

2004.1.17 スピーチ(2004.1〜)(池田大作全集第96巻)

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7  スコヴオロダは、愛する弟子たちに、教育こそ邪悪に打ち勝つ原動力であると示し、大学を建設する壮大な構想を語っておりました。
 彼は、その高潔なる信念のゆえに、政治権力からも、宗教の権威からも弾圧された。そして、壮大な夢を実現することができないまま、生涯を終えたのであります。
 しかし、後継の弟子が決然と立ち上がった。「師弟」の重要性が、ここにあります。
 弟子のカラジンは、みずからへの迫害に対しても、一歩も引かなかった。彼は、声を大にして叫びました。
 「わが師匠こそ、社会にあらゆる善をもたらした、不世出の大偉人なり」
 師匠の悲願であった、ウクライナ初の大学――「ハリコフ大学」の創立へ、弟子は、執念の大闘争を貫きました。そして、″正義の師弟に生きぬく人生ほど、強いものはない″ことを歴史に示し残したのです。
 この大学建設を、心ある民衆、心ある人々は熱烈に支持しました。ドイツの文豪ゲーテも、協力を惜しみませんでした。
 そして、ついに、歴史的な開学の日を迎えました。それは、一八〇五年の一月十七日――。きょうが、ちょうど二百年目の記念日なのであります。
 「師弟」といっても、一切は弟子の戦いで決まります。
 先師牧口先生の勝利は、戸田先生で決まった。わが師・戸田先生の勝利は、私で決まった。私は、この五十年、創価の父である牧口・戸田両先生のご構想を、ことごとく実現してきました。
 その総決算の拡大を、今度は、私が愛し、尊敬する皆さんとともに、断固として成し遂げていきたい。そして、「次の五十年」を全部、諸君に、揺るぎなく託していきたいと思うが、どうだろうか!(拍手)
 先ほど、アキーモフ総裁が贈ってくださった像は、その手に「黄金の剣」を掲げています。
 総裁ご自身が、まさしく、黄金の「正義の剣」「真実の剣」を振りかざして、戦い続けてこられた「言論の王者」であります。
 どうか若き諸君も、「言論戦の英雄」となっていただきたい。虚偽と邪悪を打ち返し、切り返し、痛烈に破折できるような言論人になっていただきたい。
8  不撓不屈の「人生の名画」を
 ウクライナは、世界的な″逸材の宝庫″とも言われています。
 名画「第九の怒濤」を描いた画家アイヴァゾフスキーも、ウクライナの出身でありました。
 きょうで、阪神大震災から満九年になります。あの悲劇を乗り越え、勝ち越えてこられた神戸の天地で、まもなく、この「第九の怒濤展」が開催されることを、一言、ご報告させていただきます。(=二〇〇四年二月一日から三月二十八日まで神戸市の関西国際文化センターで開催)
 アイヴァゾフスキーは叫びました。
 「人間は負けない。人間は必ず勝利する」
 「創価の負けじ魂」「創大魂」をもつ皆さんは、いかなる試練の怒濤にも、断じて臆してはならない。「私は負けない。私は絶対に勝剰する」という不撓不屈の人生の名画を、自分自身で描きあげていただきたい。
 ″敬愛する「平和の先進国」そして「文化の大国」ウクライナの五千万の国民に、限りない栄光あれ!″と、私は心からお祈り申し上げます。
 貴国の大詩人イヴァン・フランコはたいました。
 「ねばり強い労苦のみが、わが陣営を強固なものにする。労苦のみが、世界をつくり変える」
 苦労もしない、いい加減な生き方では、大事業はなせない。
 詩人は言います。「真実とともに、自由を勝ち得るために、悪との闘争に勇みゆけ!」と。
 この詩を、わが弟子である皆さんの決意新たな出発に寄せて、お贈くりたい。
 「正義」と「勝利」を叫んで、私の話を終わります。
 どうか健康第一で! 親孝行を!
 最も誇り高き創大三十期生、短大十八期生、万歳!
 本当に、ありがとう!
 (東京牧口記念会館)

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