Nichiren・Ikeda

Search & Study

日蓮大聖人・池田大作

検索 & 研究 ver.9

海外・東京婦人部代表協議会 わが身を惜しまず同志のために

2003.11.15 スピーチ(2003.7〜)(池田大作全集第95巻)

前後
14  今こそチャンス 極悪を攻めぬけ
 皆さま方は、広宣流布の英雄である。その皆さまに、私が青春時代から愛読してきた、古代ギリシャの『プルターク英雄伝』の言葉を贈りたい。
 「すべての民主政には誹謗者が附いているものと極まっている」(河野与一訳、岩波文庫)
 そのとおりである。ゆえに、卑劣な嫉妬の誹謗などに絶対に屈してはならない。決然として打ち破り、打ち勝っていくことが、民主主義を守ることである。
 また、プルタークは語っている。
 「嫉妬心も若い人のは競争心だの奮発心だの名誉心だのと美名で蔽われるが、老人にあっては季節外れでみっともない」(『プルターク「倫理論集」の話』河野与一選訳、岩波書店)
 仏法において、釈尊に敵対し、破和合僧の大罪を犯した提婆達多も、大聖人に讒言をあびせ、陰謀を謀った良観も、全部、その根っこには、どす黒い嫉妬があった。
 広宣流布への和合を破壊しようとした日顕も、その根底が嫉妬であることは、憂宗護法同盟や改革同盟等の方々が鋭く指摘されているところだ。
 『プルターク英雄伝』には、「あらゆる徳性のうちで正義心から来る名声と信頼ほど人々を憎ませるものはない。と云うのは、正義心が特に民衆から勢力と信頼を得るからである」(河野与一選訳、前掲書)とある。これまた、正しい洞察だ。
 正義ゆえに迫害される。この本質れ鋭く見ぬき、勇敢に戦っていくことだ。
 勝利の時こそチャンスである。極悪を攻めて攻めて攻めぬくことだ。
 「始めは事なきやうにて終にほろびざるは候はず」の御金言は絶対である。
15  さらに『プルターク英雄伝』には、「雄弁がいかに大なる魅力を善き事に与うるものであるか、正義が巧みに語らるるときいかにそれが無敵の力を発揮するか」(鶴見祐輔訳、潮出版社)とある。古代ローマの雄弁家キケロを評した言葉である。
 学会も、庶民の雄弁、女性の雄弁、青年の雄弁で勝ってきた。これからもそうだ。
 そして、ロシアの文豪トルストイは言った。
 「真実を口にしたり実行したりするのは重大事に必要なだけだ、などと思ってはならない。真実を口にしたり実行したりする事は常に必要だ」(『人生の道』原久一郎訳、岩波文庫)
 どうか、「正義の言論の英雄」となって、無敵の勝利の力を示しきっていただきたい。
16  結びに、御聖訓を拝したい。
 「第六天の魔王は、十の魔の軍勢を起こし、『生死(迷いと苦悩)の海』の中にあって、この娑婆世界を取られまい、奪おうとして、法華経の行者と争っている。日蓮は、第六天の魔王と戦う法華経の行者の身にあたっており、大兵を起こして戦うこと二十余年である。その間、日蓮は一度も退く心はない」(御書1224㌻、通解)
 われらもまた「退く心」なく、生命の威光勢力を増しながら、人間共和の希望と歓喜と栄光の陣地を断固として死守し、広々と勝ち広げて、壮大なる歴史を飾り、偉大なる大福運の人生を送りゆくことを、決意しあいたい。
 終わりに、皆さま方のご健康とご活躍とご長寿を、心からお祈り申し上げます。
 大切な広宣流布の闘士である皆さまが、絶対に幸福になるように、断じて勝利するように、私は一生涯、祈って参ります。
 お帰りになりましたら、どうか、同志の方々に心からよろしくお伝えください。シー・ユー・アゲイン!(英語で「またお会いしましよう!)
 (東京・信濃文化センター)

1
14