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日蓮大聖人・池田大作

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各部代表協議会 青年よ苦闘に勝て! 強くなれ!

2003.10.10 スピーチ(2003.7〜)(池田大作全集第95巻)

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14  「声」こそ炎、「言葉」こそ剣
 そうした政治を実現させる原動力は何か。私も何度も語りあった中国の文豪・巴金氏(=二〇〇五年十月逝去)が、心に叫ぶようにつづっていた。
 「ペンを火とし、剣として、真実のもの・美しいもの・善なるものを歌い上げ、にせもの・醜いもの・悪なるものを撃ち、作品を通して、国家・社会・人民に貢献したい」(『探索集』石上韶訳、筑摩書房)
 私自身、一人でも多くの友が幸福と勝利の道を歩めるようにと、毎日、祈る思いでペンをとっている。
 「声」こそ炎である。「言葉」こそ剣である。正義の民衆の「声」の力、「言葉」の力に、勝るものはない。
 ドイツの文豪ゲーテは手紙の中で、通訳や翻訳の仕事は、異なる人々の精神の交流を促進するものであると述べ、こう記している。
 「なんといっても翻訳は一般世界において最も重要で最も価値ある仕事の一つであり、また常にそうでありましょう」(『ゲーテ=カーライル往復書簡』山崎八郎訳、岩波文庫)
 世界広布の広がりは、多くの優秀な通訳・翻訳者の方々の奮闘なくしてはありえない。
 ″現代の鳩摩羅什″の皆さまに、あらためて心から感謝申し上げたい。
15  太陽の仏法の力で強敵に勝て!
 あらゆる人がともに生きる世界。皆が幸福に輝く時代。それがわれらの悲願である。
 終わりに、日蓮大聖人が「仏法西還」そして「一閻浮提広宣流布」を託された「諫暁八幡抄」の一節を拝したい。
 「月は西から東へ向かうものであるが、それは月氏(インド)の仏法が東へ流布する相である。
 (はじめ三日月のころは西の空に見えていた月は、毎晩、少しずつ東のほうの空で見えるようになり、満月の時は東に出る)
 日は東から出る。日本の仏法(日蓮大聖人の仏法)が月氏に還るという瑞相である。
 月はその光が明らかでない。同様に、釈迦仏の時代に人々を照らした法華経が説かれたのは、ただ八年である。日は、その光明が月に勝っている。これは第五の五百歳、末法の長い闇を照らすという瑞相である。
 仏は法華経を誹謗する者を治されることはなかった。それは仏の時代には謗法の者がいなかったからである。末法には必ず法華経の強敵が充満するであろう。ゆえに不軽菩薩のような折伏を行い、逆縁を結んで衆生を利益するのである。
 おのおの、わが弟子等、信心に励んでいきなさい、励んでいきなさい」(御書588㌻、通解)
 この御文に仰せのとおりの「仏法西還」「世界広宣流布」を、学会は成し遂げてきた。
 尊き地涌の菩薩の皆さま方が、生々世々、永遠に大功徳を受けきっていかれることは、絶対に、間違いない。
 末法万年尽未来際を照らす太陽の大仏法を広宣流布するために、充満する強敵と、いよいよの力を出して恐れなく戦え! そして勝ちぬけ!――これが大聖人のご遺命である。
 この仰せのとおりの雄々しき前進を、ともどもに決意しあい、私のスピーチを結びたい。
 ありがとう! シー・ユー・アゲイン! (英語で「またお会いしましょう!」)
 (東京・信濃文化センター)

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