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日蓮大聖人・池田大作

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全国最高協議会(4) 「言論は邪悪に勝つ」

2003.8.4 スピーチ(2003.7〜)(池田大作全集第95巻)

前後
8  一つの国や団体が敗北し、滅亡する。その原因は複雑である。リーダーという一点も大きい。
 たとえば、苦労知らずで、人の心がわからない。要領に走る。自分中心で、いい格好をして、いくら動いても空転ばかり。一生懸命、戦う人を応援しない、励まさない。皆の生活や状況を知らない。いいかげんな人間を重用する――。
 そういうリーダーに対して、戸田先生は非常に厳しかった。
 同志が皆、勝利の喜びをつかみ、勇気凛々と、元気に前進していけるよう、リーダーは祈りに祈り、あらゆる手を尽くして、全身全霊で道を切り開かねばならない。勝負というものは激しく、厳しい。それを勝ちぬく真剣な一念が、リーダーにあるかどうかだ。徹して、やりぬく以外にない。
 とくに青年部は、そのことを、実戦のなかで、わが身に刻みつけてもらいたい。
 今、イタリアSGIも大発展し、喜びに満ちて、平和と文化の行進をしている。メンバーは信頼と友情を社会に広げている。
 創価の人間主義を支持して、イタリアの天地に「牧口通り」が一つ、「牧口公園・広場」が二つ、誕生している。これほどうれしいことはない。
 (「牧口通り」は、ベルージャ県の「牧口常三郎通り」、「牧口公園・広場」は、フィレンツェ郊外の「牧口常三郎平和公園」、ステア市の「牧口常三郎平和広場」)
 世界最古の風格が薫るボローニャ大学に招かれて、記念の講演をしたことも懐かしい。
 (=一九九四年六月一日、「レオナルドの眼と人類の議会―国連の未来についての考察」〈本全集第2巻収録〉と題して記念講演を行った名誉会長に、ポローニャ大学から「博士」の証である「ドクター・リング」が授与された)
9  キケロは、ローマのリーダーたちに呼びかけた。
 「わたしは固く信じている。諸君とローマの騎士たちとの結合と、あらゆる良識ある人々の固い団結を砕いて壊せるほどの大きな力は、どこにもありえないであろう」(「カティリーナ弾劾」小川正広訳、同選集3所収)
 彼の名は、巨大な峰のごとく、歴史にそびえ立っている。
 われらもまた、妙法流布の永遠の歴史に誉れの名を残したい。
10  人間主義の味方をつくれ
 さまざまな事業の目的は、ある面から言えば、富を増やすことだ。国の目的は、繁栄・発展と言えよう。
 創価学会の目的は何か。広宣流布であり、世界平和である。「地涌の菩薩を増やすこと」。これが日蓮大聖人の御遺命である。
 ゆえに、広布の人こそ最高に尊い。折伏精神が根本なのである。
 一人の友を救う。一人の味方をつくる。これが何より大事だ。その福運は無量である。それが学会の底力となる。
 世界は人間主義を待っている。仲間が増えるのは楽しいことである。新しい多くの友と手をたずさえて、幸福の大道を進んでいきたい。
 真剣に祈り、励ましあいながら、朗らかに、愉快に、聡明に、創価のスクラムを強めてまいりたい。
 (長野研修道場)

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