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日蓮大聖人・池田大作

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2003.7.26 スピーチ(2003.7〜)(池田大作全集第95巻)

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15  ネルー″勇敢であれ! あとは結果がついてくる″
 きょうは、大発展を遂げているポルトガルからも、同志がお越しくださった。
 かつて、大航海時代を開いた勇敢なポルトガルの先人を讃えながら、作家ツヴァイクは語った。
 「たった一人の人間でもその小さな無常の生命によって、数百世代もの人々のたんなる希望の夢にすぎなかったことを、一つの現実に、不朽の真実に作り変えることができる」(『マゼラン』関楠生・河原忠彦訳、みすず書房)
 皆さま方こそ、幾百代もの希望の夢を叶えゆく、栄光の「一人」なのである。
 フランスの思想家ヴォーヴナルグ(一七一五年〜四七年)は言った。
 「絶望は、最大の過ちである」(Vauvenargues, Andre Silvaire, Editions du Rocher)
 彼は軍人だった。怪我をして、病気がちの体になった。そのなかで「文学」に生きる道を見いだしていったのである。
 「もうだめだ」「私にはできない」――そう決めつけるのは、人生最大の間違いである。
 ガンジーは叫んだ。
 「臆病は、暴力に勝る悪である」(The Collected Works of Mahatma Gandhi, vol.55,76, Publications Division, Ministry of Information and Broadcasting, Government of India)
 臆病が悪を野放しにする。
 それは卑怯だ。保身である。正義の心を破壊する。ウソはウソ、デマはデマと、断じて真実を叫ぶことだ。
 インドのネルー初代首相が、娘のインデイラに送った手紙には、こうつづられている。
 「勇敢であれ! そうすれば、あとはすべてがついてくる」(Glimpses of World Histry, Oxford University Press)
 娘も後に首相となった。
 勇気が心にみなぎっている人間、勇気が背骨を貫いている人間――その強さがなくてはならない。勇気と慈悲は表裏一体である。勇気がなければ正義もなくなる。勇気こそ仏法の真髄なのである。
16  現在、英訳御書の翻訳・編集作業も着実に続けられている。
 世界広宣流布の土台となる大事業である。永遠に残る聖業である。関係者の皆さまに深く感謝申し上げたい。
 日蓮大聖人の仏法は、全人類の希望である。教学部任用試験に臨む皆さまの健闘を、私は心から祈っている。
17  九州よ、新しい歴史へ模範たれ
 建治二年(一二七六年)七月二十六日、大聖人は「報恩抄送文」にしたためられた。
 「この法華経は、釈尊の在世よりも釈尊の滅後に、また正法時代よりも像法時代に、さらに像法時代よりも末法のはじめに、次第に怨敵が強くなるということさえ、よく心得ておられるならば、日本国においては、この日蓮以外に法華経の行者はいないことを、だれもが必ずわかるであろう」(御書330㌻、通解)
 濁りきった悪世において、法を弘めゆくことが、どれほど難事中の難事であるか。三類の強敵との闘争がどれほど熾烈であるか。そのなかで、蓮祖に直結し、御書の仰せどおりの難を受けながら、現実の社会と世界へ広宣流布を遂行しているのは、学会しかない。三代にわたる創価の師弟以外にない。
 この究極の正義に連なりゆく使命と福徳を自覚すれば、無量の力が出ないわけがない。仏意仏勅の学会を守れば、自分自身が諸天善神から守られるのである。
 断固として祈り、断固として戦おう!
 結びに、
  堂々と
    世界に光らむ
      創価かな
 と句を贈り、記念のスピーチとしたい。
 きょうは遠くからご苦労さま!
 とくに九州は本当によく頑張った。すばらしい九州になった。知性と人格光る優秀なリーダーが陸続と躍り出ている。新しい歴史を、思うぞんぶん、つづっていただきたい。
 どうかお元気で! ありがとう!
 (東京・信濃文化センター)

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