Nichiren・Ikeda

Search & Study

日蓮大聖人・池田大作

検索 & 研究 ver.9

全国最高協議会 青年よ広布の革命児と立て

2002.12.25 スピーチ(2002.8〜)(池田大作全集第94巻)

前後
11  執念をもって戦いぬいたほうが勝つ
 法華経には「猶多怨嫉」「悪口罵詈」とある。迫害は法華経の行者の証明である。
 しかし、それは悪意の中傷を放置するということでは決してない。「一つの暴論」には「十の正論」で徹底して反撃し、完全に打ち破るまで戦うのは当然である。
 フランスの文豪エミール・ゾラは叫んだ。
 「沈黙は共犯に等しいから、どしどし発言せねば」ならない。(稲葉三千男『ドレフェス事件とエミール・ゾラ』創風社)
 また、「真実は前進し、何ものも止めることはできはしない。悪意の妨害がもろもろあったにしても、厳密に決められたとおりの歩調で、一歩一歩前進していく。真実には、あらゆる障害を乗り越える力が内在している」(同前)
 イギリスの宰相チャーチルは、ナテスとの激闘の渦中にあって、「正義の戦いの完全勝利を獲得するには、時期をを逃してはなりません」(前掲''THE WAR SPEECHES'' vol.3)と母たちに設りかけた。
 そのとおりである。時を逸してはならない。勝った時こそ、次の勝利の因をつくることだ。
 戦いは、執念をもって戦いぬいたほうが勝つ。
12  日蓮大聖人は、暴悪の権力者・平左衛門尉に対して言われた。
 「(日蓮が)仏法を知り、国を思う志は、最も賞されるべきところであるのに、邪法・邪教の輩が讒奏・讒言するので、久しく大忠を懐いていても、いまだその望みのわずかさえも成就することができないでいる」(御書183㌻、通解)
 今、私たちは、大聖人が悲願とされた「立正安国」の大理想を、世界への平和・文化・教育の運動として実現してきた。
 仏意仏勅のSGIに世界から寄せられている賞讃を、大聖人は、いかばかりお喜びであろうか。
 末法は悪世であり、三類の強敵もいる。広宣流布の戦いは激しく「今に至るまで軍やむ事なし」と大聖人は仰せである。仏法は勝負である。断じて、戦いまくり、勝ちまくっていかねばならない。
 広布に戦えば、生命は健康になる。法のため、同志のために行動した人は、生死を超えて、無上の「心の宝」を積んでいけるのだ。
 御聖訓に仰せである。
 「なにの兵法よりも法華経の兵法をもちひ給うべし、「諸余怨敵・皆悉摧滅」の金言むなしかるべからず、兵法剣形の大事も此の妙法より出でたり、ふかく信心をとり給へ、あへて臆病にては叶うべからず候
 来年も、希望に燃えて、勇敢に、そして、仲良く愉快に、断じて勝ち進みましょう!
13  最高の新年を、にぎやかに晴れやかに
 一月は「睦月」。古来、「むつましづき」とも言われる。正月は、人と人が往来して、仲睦まじくする好機だからという説もある。
 新年勤行会に、あの友も、この友も、仲良く楽しく、にぎやかに集いながら、最高に晴れやかなスタートを切ってまいりたい。
 「あらゆる力は、ひとつになると増大し、分散すると減少する」(『わが秘密』行動恒一訳、岩波文庫)とは、イタリアの桂冠詩人。ペトラルカの警句である。和合僧の連帯、異体同心の団結ほど、この世に強いものはない。
 明年、全国各地で開催される婦人部総会の大成功を私は心から祈っている。
 婦人部らしく伸び伸びと、生き生きと、明るく平和と幸福の大波をつくっていただきたい。
 全国、全同志のご健康とご多幸、そして、勝利と栄光の人生を祈って、私のスピーチとさせていただく。本年一年間、本当にありがとう!
 どうか良いお正月をお迎えください。来年もまた、万事よろしく!
 (東京・信濃文化センター)

1
11