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日蓮大聖人・池田大作

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群馬代表協議会 学会は「幸福」「使命」「勝利」の学校

2002.8.14 スピーチ(2002.8〜)(池田大作全集第94巻)

前後
4  牧口先生、戸田先生が日本の軍部権力と対決していった同じ時代に、クラウスは、ナチスの暴虐に対する怒りを書きつづった。
 一九三三年、ナチスが権力を握った。クラウスは、敢然と警鐘を打ち鳴らす文筆活動を開始する。ナチスの発言に対して、時をおかず、ただちに反撃を加えるためである。
 悪への怒りがこめられた風刺。だれにでも、すぐわかる巧みな暗示。敵の言葉を使って、その愚かさを暴く鮮やかさ。嘘をデッチあげる人間たちを、彼は許さなかった。
 ナチスの強制収容所等でのユダヤ人の受難を、いち早く報じたオーストリアの新聞や亡命者の手記。クラウスは、それを未来への記録にとどめた。
 反対に、悪徳ジャーナリストたちは、ナチスに関して、恐るべき事実にフタをした。都合の良い事実だけを取り上げた。そのことに、クラウスは激怒した。彼は、「言葉の剣」をもって、徹底して、虚偽の言葉を、時代の闇を糾弾し続けたのである。
 真実と正義の言論の炬火を、断固として掲げゆくことである。そこにこそ、「平和と人道の世紀」を赫々と照らす光明があるからだ。
5  「地区」が原点、座談会が根本
 ここ群馬は、栃木とともに、戸田先生が戦後、真っ先に地方で座談会を開いた天地である。
 地域に開かれた対話から広宣流布の拡大を開始したのである。
 あくまでも座談会が根本である。地区が原点である。
 先日、関西、中部、九州、関東の首脳が、協議し、結論した。それは、「新時代を開くためには、何よりも、地区に総力をあげることだ」という一点である。
 新たにスタートされる「総地区部長」「総地区婦人部長」制によって、広布の基盤がいっそう盤石になるよう、私は強く期待している。
 すでに関西は、地区に光をあて、全幹部が地区に入っていく流れを起こしている。つねに関西が火の手をあげ、今も新しい道をつくり始めている。
 ともあれ、わが地区から、新たな広宣流布の拡大の波また波を、楽しく広げてまいりたい。
 皆さま方のご健康、ご長寿をお祈り申し上げ、私のスピーチとさせていただく。
 (群馬多宝研修道場)

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