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日蓮大聖人・池田大作

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各部代表協議会 私は輝く!

2002.8.11 スピーチ(2002.8〜)(池田大作全集第94巻)

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4  わが人生を、よりよく生きぬくためには、何が必要か。それは目的である。
 何のために生きるのか。自分の人生は、どこに向かっていくのか。いちばん大事なことを、教育で教えていない。それがわからないから、大人も、子どもたちに教えられない。
 牧口先生は喝破した。
 「目的なき生活は夢遊病者の盲動で、自他共に危険である」(『牧口常三郎全集』8)
 現代への鋭い警鐘と言えよう。
 「何のために生きるのか」――その正しい答えは仏法にしかない。
 この偉大なる仏法を実践しているのが、創価学会である。
 戸田先生は「折伏は、あなた方のため、悩めるもののためである。折伏活動のさかんな地区、支部では功徳が充満する」と語っておられた。
 折伏こそ、悩める友を根本から救っていく、最も尊い行動である。その功徳は計り知れない。
 自身も、わが地域も繁栄と幸福の光が包んでいくことは、御書に照らして絶対に間違いない。
5  信仰者だけが「自分の使命」を知る
 ロシアの文豪トルストイは言う。
 「自分の使命を認識する人は、そうした認識その物によって、自分の価値尊厳をも認識する。が、自己の使命を認識するのは、宗教的な人間だけである」(『求道読本 一日一善』下、原久一郎訳、岩波書店)
 ただ正しい信仰を持つ人間だけが、真の使命を知ることができる。
 使命を自覚した者は強い。何も恐れない。自分にしかない価値を、自分の尊さを知っているからである。
 学会は、広宣流布という偉大なる使命に生きるがゆえに、恐れるものは何もない。
 トルストイは、こんな言葉も残している。
 「もしも不幸な生活をしている者がいるならば、そういう場合、原因は常にただ一つ、信仰の欠如のみである。人間の社会全体についても同様である」(『一日一善 人生読本』原久一郎訳、社会思想社)
 本当の幸福とは、崩れざる自分自身を築くことである。その源泉が妙法の信仰である。そのために学会の組織がある。
 学会は「指導主義」である。一人だけでは、道をはずれる場合がある。絶対的幸福をめざして、たがいに励ましあい、支えあい、正しい軌道を進んでいく。学会は、いわば「幸福と平和の学校」なのである。
6  権威・号令でなく、ただ「誠実」に!
 「生命の世紀」「女性の世紀」を照らすナイチンゲールの言葉を贈りたい。
 「他人を統率するには、まず自分自身を統率すること、これが第一の条件であることはいうまでもありません。自分の面倒もみきれないで、他人の世話のできるはずがありません。第二の条件は、自分を何かに『見せかけよう』とあがいたりはしないで、《ありたい姿》に《ある》ように努めることでしょう」(「看護婦と見習生への書簡」湯槇ます・小玉香津子・薄井坦子・鳥海美恵子・小南吉彦訳、『ナイチンゲール著作集』3所収、現代社)
 ナイチンゲールは自分自身に生きた。権威で身を飾ろうとせず、背伸びせず、つくろわず、「私は、こうありたい」と努力し続けた。そこに彼女の偉大さがある。
 リーダーは、第一にも、第二にも「誠実」でいくことだ。横暴は野蛮である。権威や号令で、人の心はつかめない。いわんや、尊き同志に対しては、ひざまずいて仕える思いで尽くしていくことである。
 「いつも、すみませんね」
 「本当にご苦労さまです」
 そういう謙虚な言葉から、本当の信頼は生まれていくものである。
7  最後に、もう一度、トルストイの言葉を紹介したい。
 「火が火を消さないのと同じく、悪は悪を消しえない。ただ善のみが、悪に出会ってもこれに感染せずに、征服するのである」(『宗教論』下、中村融訳、河出書房新社)
 今は「言論の暴力」が横行している時代である。善人は、黙っていてはならない。臆病であってはならない。
 一の暴言には十の正論で反撃することだ。反撃した分だけ「防波堤」になる。
 「声」は「進軍ラッパ」である。ラッパが響かなければ、正義の軍は進まない。走る列車は、音をたてる。音がないなら、それは止まっている。
 声をあげることだ。何も叫ばないのは、前へ進んでいない証拠である。断じて正義を師子吼することだ。
8  信越は、知性と信念の伝統が光っている。信越には、偉大なる「人間」がいる。偉大なる「民衆」がいる。誇りも高く、「世界の模範」の広宣流布の前進をお願いしたい。
 (長野研修道場)

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