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日蓮大聖人・池田大作

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第十八回本部幹部会、第二回東北総会、第… 新世紀の青年よ、広宣と正義の雄叫びを

2002.7.3 スピーチ(2001.8〜)(池田大作全集第93巻)

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14  創価の人間主義に理解と共鳴――中国から
 先日、関西の著名な大学教授の方から手紙をいただいた。中国の高校生向けの国語教材を届けてくださった。
 (日本の高校にあたる「全日制普通高級中学」のための『語文読本』。鑑賞能力を伸ばすための必修の教材。中国の多くの高校生が使っている)
 この教材は、中国教育界最大手の出版社である「人民教育出版社」から発刊されている。
 著名な学者や教育者たちが、世界の名文の中から選りすぐって編集したもので、李白、杜甫、白楽天、王維、魯迅など、中国の、そうそうたる詩人や文豪の文章が掲載されている。
 私がお会いした現代中国を代表する作家の巴金先生や、今、対談を進めているインド学・仏教学の大学者、季羨林きせんりん先生のお名前もある。
 外国の作家としては、ユゴーやホイットマン。ドイツの詩人リルケ。ロシアの詩人レールモントフ。イギリスの詩人シェリー。さらに、チャーチルやヘレン・ケラーの文章も載っている。
 その中に、光栄にも、私の文章が五ページにわたって掲載されている。タイトルは「青年」。日本人では、私と川端康成氏の二人である。(拍手)
 (これまで名誉会長が青年に贈った言葉から、二十四編が選ばれている)
 冒頭の解説文には、次のように記されている。そのまま伝えさせていただく。
 「この(名誉会長の二十四編の)文章は、すべてが二十四粒の真珠のように、思想の火花で輝いている。作者の青年に対する熱き思いに貫かれており、読めば読むほど、深い意味を学ぶことができる」
 ともあれ、大中国の未来を担う高校生たちに、私の拙い文章が、何らかの励ましとなれば、こんなうれしいことはない。
 さらに、もう一つ、光栄にも、「このたび、池田先生の思想の研究で、博士の学位を取得することができました」というご報告をいただいた。これも、中国からである。
 論文を書かれたのは、冉毅ぜんき先生。湖南師範大学の教授で日本語学科の主任。同大学の「池田大作研究所」の副所長をされている。北京大学出身の気鋭の学者である。
 博士論文のタイトルは「『人間革命』――池田大作の人間学思想の構築」。次のような視点から光を当てて論じておられる。
 「池田の信仰の道と人間学思想の発展の軌跡」「色心不二の生命哲学」「生死不二の人生観」「善悪不二の人間論」「価値創造の幸福論」「新人道主義論」「中道政治論」「人と自然――依正不二」。そして「立正と安国――池田の人間学の倫理の特徴」である。
 冉毅先生は、論文の一つの結論として、こう述べておられる。
 わが師である戸田先生、牧口先生の思想への評価として、ありのままに、ご紹介させていただく。
 「仏教思想家である池田大作は、信仰に対する変わりつつある現代人の精神的危機感を癒すために、現代社会の発展にしたがい、また文化交流と教育実践の方法を通じて、伝統宗教の実験的な改革を成功裏に実現した」
 「池田思想は、二十世紀晩期の世界史の発展の流れのなかで、他の思想家たちと結びあい、世界の発展にプラスの影響をあたえた」
 この論文は、博士号を審査する学者からも、「中国、おそらく世界でも初めての、池田大作の人間学思想を研究する論文として、非常に学術的かつ開拓的な意義がある論文である」と、たいへんに高い評価を受けたようである。
 また、″池田思想は、中国の精神文明の建設を考える上でも、深く知る価値がある″という声もあったという。
 これらの論評は、私自身というよりも、仏法の人間主義への理解と共鳴として、たいへんに意義深いものである。
15  青年よ、広布の一切を担い立て
 きょうは東北総会である。「完全勝利の前進」の東北、おめでとう!(拍手)
 東北は戦った。忍耐強く戦い、勝った。勇敢に、三類の強敵を打ち倒した。堂々たる栄光の歴史を飾った。私は本当にうれしい。私は東北の友を信頼する。
 宮城、秋田、山形、福島、岩手、そして青森の皆さん! いよいよ、新たな大東北の「黄金の新世紀」「黄金の新時代」が絢爛と開かれたと宣言したい!
 さらに、「史上最高の拡大」の千葉総会、おめでとう! 千葉も、よくぞ未曾有の本尊流布を成し遂げた。すばらしい!(拍手)
 目を見張る「聖教新聞」の拡大。輝く金字塔をつくった。
 大聖人御聖誕の天地に、新しい広宣流布の「躍進の太陽」が昇り始めた。大聖人も、きっと喜んでくださっているにちがいない。(拍手)
 千葉も、そして東北も、青年部が戦った。
 青年部の時代である。青年部が一切を担って立つ時である。
 若武者の男子部! 花の女子部! そして英才の学生部! 本当にご苦労さま!
 全国の同志の偉大なるご健闘を心から念願して、スピーチを終わりたい。ありがとう!
 (東京牧口記念会館)

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