Nichiren・Ikeda

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日蓮大聖人・池田大作

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第十五回本部幹部会、第四回九州総会、第… 広宣流布は最高の平和運動

2002.3.3 スピーチ(2001.8〜)(池田大作全集第93巻)

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13  ジャンヌ・ダルクのごとく――さっそうと使命に舞いゆけ
 戯曲の舞台は、十五世紀のフランス。田園の農家の娘であるジャンヌ・ダルクは、心は気高く、勇気ある女性であった。これもまた、学会の女子部の姿を思わせる。
 ジャンヌは、たいへんな仕事であっても、不平を言わずに進んでやり、周囲に幸せをもたらしていくような存在だった。
 その彼女のもとに、愛する祖国が、敵軍にさんざんに蹂躙され、もはや敗北は避けられないという悲惨な情勢が伝わってきた。時代は、イギリスとの百年戦争の末期である。
 多くの人は、祖国の危機に、なす術もなかった。しかしジャンヌは、一人決然と立ち上がった。
 いざというとき、男性よりも、女性のほうが強い場合が多いものである。
 シラーの戯曲は、その劇的な登場の様子を次のように描いている。
 フランス王の軍勢が、万策尽きて、もはや降伏するしかないという、まさにその時。森の茂みから、突如として一人の乙女が現れ、高らかに叫んだ。
 「勇敢なフランスの者よ、なにをためらうのです」
 そして、いきなり旗手から旗を奪い取り、先頭に立って、大胆に前進を始めた。
 兵士たちは、いったい何が起こったのかと驚き、声も出なかった。しかし、高らかに旗を掲げた乙女の後に従って、まるで引っ張られるかのように、まっしぐらに敵陣に突進していった。
 さらに驚いたのは、敵軍のほうだった。それまで降伏寸前だった相手が、突然、一人の乙女を先頭に、ものすごい勢いで向かってきたのである。だれしも、降ってわいたかのような奇跡に目を疑った。
 浮足立った敵の兵士たちは、恐れのあまり、武器を捨てて逃げ始めた。その結果、形勢は一挙に逆転し、ジャンヌ・ダルクが率いた一隊は、大勝利を収めたのである。
 広宣流布の精神闘争においても、わが女子部が、さっそうと使命に舞いゆく尊貴な姿は、皆を勇気づけ、鼓舞していく。女子部は、正義の前進を、いちだんと加速させていく力を持っているのである。女子部の皆さんは、その使命を自覚していただきたい。
 女子部、よろしく頼みます!
 女子部がはつらつと活躍するところは、明るく、希望に満ちている。女子部が発展すれば、創価学会が発展するのである。
 どうか、「女子部の大発展の新時代」を開いていただきたい。(拍手)
14  さて、華々しい登場の後も、ジャンヌ・ダルクは、次々と戦いに出陣し、連戦連勝を続ける。
 ジャンヌは言う。
 「だれがわたしにとまれと命令できるのです」
 ″天が、私に命令したのだ。私は、戦いの使命を永遠に持ち続けているのだ!″との決然たる意志である。
 次々とやって来る試練にも、彼女は屈しない。自分の心を、自分で励まして、前へ、前へと進む。
 「さあ、戦いです! 決戦です!」
 「わたしはかならずやり抜いて、立てた誓いを果してみせる」
 「やりはじめたことは立派に仕遂げてみせる。たとえ悪魔がむかってきても、どうして、勇気を落してなるものか、ひるんでなるものか」
 ジャンヌは、旭日のような生命の魅力を発光させ、放ちながら、大勢の人々を勝利の方向へと引っ張っていった。
 一人の乙女の、断固として戦いぬく「根性」の強さが、人々を危機から救い出したのである。
 今日の創価学会も、女子部の時代から、「妙法のジャンヌ・ダルク」の決意で、悩める友のため、広布のために走りぬいてこられた婦人部の方々がつくりあげてくださったのである。
 婦人部、ありがとう!(拍手)
 今度は、女子部の皆さまの番である。
15  婦人部と女子部が合金の連帯で
 もはや完全に、世界中が「女性の世紀」となった。どうか、婦人部と女子部が、ともに力をあわせ、良い刺激をあたえあって、「合金」のような強さを発揮していただきたい。
 今や、激流の時代である。単独では弱い。合金のように、力をあわせたところが勝つ。
 女性が団結し、時には男性たちを圧倒しながら、永遠に残る自分自身の歴史をつくり、福徳を積み、崩れざる幸福境涯を築きゆくことを心から念願して、私のスピーチとさせていただく。
 長時間、本当にありがとう! ご苦労さま!(拍手)
 お帰りになったら、同志の皆さんに、くれぐれもよろしくお伝えいただきたい。
 いい人生を送ってください! 楽しい人生をつくってください! また、お会いしましょう! お元気で!
 (東京牧口記念会館)

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