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日蓮大聖人・池田大作

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第十三回本部幹部会、第二回中部総会、第… 「対話拡大の年」勇気の信心で進め

2002.1.8 スピーチ(2001.8〜)(池田大作全集第93巻)

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20  民衆が歴史の主役に
 世界の賢者の思想には、学ぶべき「普遍の価値」が含まれている。
 ドイツの哲学者カントの言葉を紹介したい。
 「欲張りなケチは昔からとてもたくさんのばかばかしい出来事を引き起こすきっかけとなったが、しかもその出来事というのは実際に起きるとは考えられないほど滑稽なものである」(「脳病試論」加藤泰史訳、『カント全集』2所収、岩波書店)
 大恩ある学会と同志を裏切った卑劣な人間、そして日顕宗の姿は、まさに、このとおりである。
 また、近代中国の大指導者・孫文は言う。
 「共和国が成立したのち、だれを皇帝にするのか。人民を皇帝とし、四億の民を皇帝にするのだ。そうすれば、みんながたがいに争うこともなくなり、国内の戦禍をすくなくすることもできるのであります」(『三民主義』山口一郎訳、伊地知善継・山口一郎監修『孫文選集』1、社会思想社)
 人民こそ皇帝なり――これが孫文の信念であった。
 人間は平等に尊い。ずっと抑圧されてきた民衆が、歴史の主役に踊り出る――この大逆転こそ、多くの哲人たちの願いであった。これを実現してこそ、真の民主主義である。
21  心豊かに、心通わせ、価値的な毎日を
 最後に、皆さま方が、健康で、朗らかで、長生きして、和楽の人生を築かれんことを心よりお祈り申し上げたい。
 人生は、そして生活は、ちょっとした心づかいが大事である。
 たとえば奥さまは、夫が出かける時は、「いってらっしゃい」と笑顔で送り出す。疲れて帰ってきたら、「ご苦労さま」とやさしく迎えてあげる。それが、帰って来るなり、「勤行は? 早くしなさい!」――これでは、かわいそうである。(笑い)
 また、男性は絶対に女性を叱ってはいけない。奥さまを大事にしなくてはいけない。
 「僕は一生懸命、お前の幸せを祈っているよ」「今は月給も安いけど、必ず、もっと楽させてあげるから」。そう誠実に言えば、心は通じる。しかし、口先だけで言っても、かえって見破られる。(笑い)
 どうか聡明に、価値的に、心豊かな毎日であっていただきたい。
 どうせ戦うのなら、勇気をもって戦うことだ。すべてに勝利して、自分自身も満足し、そしてまた、広宣流布の地盤を固めることだ。
 寒いなか、奮闘してくださっている尊き同志に喜びをあたえゆく、名指導のできるリーダーであっていただきたい。
 どうか、この一年、お幸せに! きょうは長時間、本当にご苦労さま! ありがとう!
 (東京牧口記念会館)

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