Nichiren・Ikeda

Search & Study

日蓮大聖人・池田大作

検索 & 研究 ver.9

中国・広州大学「名誉教授」称号授与式、… われらは「平和の王道」を歩む

2001.11.18 スピーチ(2001.8〜)(池田大作全集第93巻)

前後
10  苦労に徹し「偉大なる闘争」から「偉大なる人間」が!
 青年は、苦労を恐れてはなりません。苦労を避ける人は、「青年」とはいえない。
 今、皆さんは、成長する時です。鍛えれば鍛えるほど、伸びていく時です。ゆえに、「善」のため、「正義」のため、「社会」のため、そしてまた「自分自身」のために、苦労に徹しぬいていってください。
 人の百倍、千倍、苦労しぬいた人が、真実の人材です。
 苦労も何もせずに有名人、著名人になる――そんなものは嘘であり、偽物であり、幻です。そういう生き方をしても、人生の最後に苦しむだけです。実体のともなわない名声など、厳粛な死を前にしては、メッキのように、はがれていくものです。苦労に徹しぬいた人こそが、偉大な闘争を成し遂げ、偉大な歴史を残せるのであります。学会の世界も同じです。
 広州の市の花である、美しい深紅の紅棉こうめん(カポック)の花も、「風雨の試練にあえばあうほど、より鮮やかな紅に光り輝く」と言われております。まさに、「艱難に勝る教育なし」であります。
 貴・広東省は、先月、この五年以内で「教育によって省を強化する」(「教育立省」)との方針を打ち出され、なかんずく「生涯教育」「全人教育」に力を入れていくことを発表されました。
 新世紀を勝ちぬく、すばらしい先見であると、私は賞讃申し上げたいのであります。(拍手)
 二十一世紀の教育の巨星たる貴・広州大学が、光輝燦然と大発展されゆくことを、私たちは、心からお祈り申し上げます。
11  前進しないのは退転と同じ
 きょうの創立の佳き日を、天も祝賀するごとく、今夜はロマンあふれる「獅子座流星群」が、大宇宙を舞台にしての乱舞の姿を、夜空に示してくれるようです。(拍手)
 魯迅先生も愛読していたフランスの文豪ロマン・ロランに、「獅子座の流星群」という名作があります。その結末に、獅子座から四方に広がりゆく流星群を仰ぎながら、青年が中心となって、次のように語りあう名場面があります。
 「あらゆるものは前進する。地球、事物、人と同じく空もまた進む」(片山俊彦訳、『フランス革命劇』2所収、みすず書房)――前進しないのは、退転と同じです。
 さらにまた、「それ(=若い足)は地球を歩きつくすでしょう」(同前)――われらの広布の行動にも通じます。
 「全人類が人間の祖国だ」(同前)――非常に重要な言葉です。「全人類」から見れば、「国」なんて小さい。そうした見方に立って、平和を築いていかねばなりません。
 さあ、わが四国青年部の皆さん、われらは師子となって走りましょう! 戦い、勝ちましょう!
 四国に帰ったら、お父さま、お母さまに、くれぐれもよろしくお伝えください。
 皆さんは「親孝行」の青年であっていただきたい。大切なのは、「笑顔」を見せてあげることです。親にとって、子どもの笑顔ほど、うれしいものはありません。また「笑顔」にあふれた家庭ほど幸福なものはありません。
 四国の方々は、本当に人がいい。東京などの都会に、あこがれる人がいるかもしれないが、四国は、すばらしいところです。″人間らしさ″が光っています。
 どうか諸君は、わが愛する四国の天地で、思う存分、活躍していただきたい。
 「四国を頼む!」――こう皆さんに申し上げたい。
 ともあれ、この大切な人生、青春をば、断固、勝利をもって、ともどもに飾りましょう!
 「わが青春に悔いなし!」「私は勝った!」と言える一人一人になっていただきたいと申し上げ、私の謝辞といたします。
 謝謝シェシェ(ありがとうございました)!
 (東京牧口記念会館)

1
10