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南フィリピン大学「名誉人文学博士号」授… 大誠実の対話を 万人に尊き生命が

2001.10.27 スピーチ(2001.8〜)(池田大作全集第93巻)

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8  いかなる悲劇があろうとも、人間の「善の力」を信じよう
 今月(十月)十六日、ノーベル平和賞受賞の大科学者で、まもなく九十三歳になられるロートブラット博士が、はるかロンドンから、アメリカ創価大学を訪問してくださいました。
 博士とは、これまで、二度お会いしました。沖縄まで、わざわざ訪ねてくださったこともあります(二〇〇〇年二月二十日)。私の大事な友人であります。
 博士は、創価学会を深く信頼してくださり、さらにはアメリカ創価大学にも限りない期待を寄せてくださっております。
 アメリカ創価大学での講演で、博士は″眼前にいかなる悲劇があろうとも、われわれは、人間の善なる生命を信じぬいて、戦争なき世界の実現に挑戦すべきだ″と訴えられました。
 アメリカ創価大学にこそ、その使命がある、とのお心でありましょう。この博士の叫びを若き生命に刻みつけながら、アメリカ創価大学の学生自治会の初代委員長が、代表として、凛々しく感謝のあいさつをしました。
 その颯爽たる初代委員長は、じつに、貴国フイリピン出身の青年であります。
 リサール博士たちが命をかけて蒔かれた世界市民の「教育の種」は、アメリカ創価大学でも、凛然と見事な花を開かせようとしているのであります。(拍手)
9  大先輩の大学である貴・南フィリピン大学は、明年(二〇〇二年)、創立七十五周年の佳節を迎えられます。
 限りなく陽光燦たる貴大学のご隆盛を、私たち一同は、心からお祈り申し上げるものであります。
 貴大学の名誉博士であり、戦後日本の「信教の自由」の道を開いてくれた恩人でもある、マッカーサー元帥は語りました。
 「自信があれば若く、不安を抱くときは老いる」「美と希望と喜びと勇気のメッセージを受けつづけるかぎり、若い気持を維持できる」(ウィリアム・マンチェスター『ダグラス・マッカーサー』下、鈴木主税・高山圭訳、河出書房新社)
 生きているのか、死んでいるのか分からないような人生ではつまらない。どうか、朝も昼も夜も、「勇気」と「自信」に燃えて、生き生きと進んでいただきたい。
 「社会を変載しようとするならば、まず、自分自身から変革せよ」とは、貴大学に脈打つ精神であります。
 第二総東京と東北の皆さまも、この二つが軸となって、「新しい創価学会」を、「新しい社会」を、そして、「新しい自分自身」を築きゆく、変革の模範となっていただきたい。
 二十一世紀を、断じて「平和と教育の世紀」にしてまいりたい。
 そのためにき大学とともに、自分自身の崇高なる「人間革命」の歴史を、深く強くつづりゆく一人一人となることを誓いあって、私の謝辞とさせていただきます。
 マラミン・サラマッポ!。(フィリピン語で「大変にありがとうございました」)
 (東京牧口記念会館)

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