Nichiren・Ikeda

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日蓮大聖人・池田大作

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全国最高協議会 「勝利の人生劇」を生き生きと

2001.8.6 スピーチ(2000.11〜)(池田大作全集第92巻)

前後
5  政治学者の博士は、日本の平和憲法についての私の考察にも、次のように言及してくださった。
 「私は、日本の平和憲法論議について、軍備の是非ばかりに焦点をあてるべきではないと思います。問題の本質は、この平和憲法の精神を、どう人類に広げていくかではないでしょうか。それが世界に対する日本の重要な貢献であるという視点を忘れてはならないと思います」
 「日本の平和憲法は、日本のみならず、人類にとってのモデルとなるものです。さらに国連の未来にとっても、重要なモデルを示すものなのです」
 「憲法第九条の理念と精神に基づいて、国連と連携し、恒久平和をめざすべきであるというSGI会長の提案に、私は、心から賛同いたします」
 ラングリー博士の寛大なお言葉は、すべて、全国で、また全世界で「平和の拡大」「人間性の拡大」に尽力してくださる同志の皆さま方への賞讃である。
 その意義をこめて、ありのままを紹介させていただいた。(拍手)
 (さらに博士は所感の中で「現代に生まれた思想は、ことごとく精神性の側面を除外して発展してきました。しかし今、人々は、精神性の復権の必要に気づき始めています。そして精神の指導者を求めています。そのなかにあって、SGI会長の提言は、仏教の思想に基盤を置きながら、決して特定の宗教を人々に押しつけようとはしていません。私たちは、こうした寛大で深い精神の分野を艤えた指導者の存在に、心からの感謝を寄せなければならないでしょう」等と語っている)
6  民衆よ強く、民衆よ賢く
 わが国の″邪馬台国″研究の第一人者、古田武彦先生(元昭和薬科大学教授)が、ご自身の貴重な論文を送ってくださった。その中で、近代日本のアジア侵略の本質を、こう述べておられた。
 「わたしは思う。日本は(欧米の、ここ数世紀の)『侵略バブル』の後追いだった。その『猿真似』だったのである。その『猿真似』をみにくしとし、その立場を一擲いってきすべきである」
 「わたしたちは、たとえ彼等(中国・韓国やアジア人たち)が一切これを『求めず』とも、断乎として全人類の面前で『謝罪』しなければならぬ。これこそが『日本人の目線』だ」
 古田先生は、日本の軍国主義の「傲慢な目線」を復活させてはならないと強調しておられる。
 私も、そのとおりだと思う。私の四人の兄も兵隊にとられた。長兄は戦死である。わが家も空襲で焼け出された。
 戦争を起こした元凶は国家主義である。悲劇を二度と繰り返さないためには、民衆が強くなるしかない。民衆が賢明になるしかない。そして、民衆が権力を厳しく監視していかねばならない。
 ゆえに、「創価の前進」こそ「平和の前進」なのである。
 まだまだ暑い日が続くので、よく休み、疲れを残さないよう、工夫していただきたい。健全なる身体で、若々しい指揮をとっていただきたい。
 (長野研修道場)

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