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モンゴル・カラコルム大学「名誉博士号」… 団結こそ歴史変革の力

2001.5.14 スピーチ(2000.11〜)(池田大作全集第92巻)

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8  きょうは、私たち夫婦が、もっとも信頼し、大好きな「神奈川婦人部」の皆さまが、ここにお集まりくださいました(拍手)。私どもにとりましても、生涯、忘れ得ぬ五月二十七日の「神奈川婦人部の日」、本当におめでとう!(拍手)
 昭和五十四年(一九七九年)の五月二十七日、忘れもしない私の会長勇退の直後のことであります。宗門と結託しあった邪悪な策謀が渦巻いていた時でありました。私が動きが取れなかったなか、せめてもの思いで妻が神奈川区の地区の婦人部総会にお邪魔しました。
 そのお宅のお母さまは、八十五歳の今も、お元気とうかがい、本当にうれしい。私たちは夫婦でお題目を送り続けております。
 あの時、出席しておられた三十人の同志の方々が、皆、「学会の庭」で、「広宣流布の庭」で、はつらつと活躍しておられる様子は、よくうかがっております。きょうは、その代表として、お二人の方が、この会場にお越しくださいました。ありがとう!
 神奈川は何度もお邪魔して、懐かしい同志が多い。お帰りになられましたら、地域の皆さまに、くれぐれも、よろしくお伝えください。(拍手)
9  真の歓びは戦いの中に
 チンギス・ハーンは、アレキサンダー大王と並び称される世界の英雄であります。
 貴国の不滅の歴史書である『元朝秘史』には、友情と信義を重んじる大英雄チンギス・ハーンの心情がつづられております。
 チンギス・ハーンは同志と、こう約しあった。
 ――たとえわれら同志を嫉妬する蛇のような輩が、われらの仲を引き裂こうとして政策し、誹謗しようとも、われらは断固として語りあい、断固として信じあう――。
 何があっても団結して戦う。だからチンギス・ハーンは強かった。
 同志は、また盟友というものは、一生涯、苦楽を共にするものである。この人間と人間の強き深き信頼の結合こそが、歴史を動かし、歴史を変えていく「根源の力」であります。
 さらに、モンゴルの味わい深い格言には、「意志があれば絶望することはない。強さがあればひざまずくことはない」とあります。
 大切なのは「強さ」です。正義のため、未来のために、強くまた強く、戦っていくことです。前へ前へと行動していくことです。その人には、真実の喜びがあり、楽しみがある。
 精神闘争のない人生には、本当の喜びはありません。戦いに、つらいことが多いのは当然である。しかし、大変だからこそ、つらいことを乗り越えていける何倍もの喜びを勝ち取ることができる。これが仏法で説く「煩悩即菩提」の哲理であります。
10  尊敬するバトソーリ総長のお名前には、「堅固な土台」という甚深の意義があり、オヨンチメグ学長のお名前には「真珠の飾り」という美しい響きがこめられているとうかがいました。
 そのお名前のごとく、土台の盤石なる貴大学の城から、生命の「真珠」を光り輝かせゆく人材群が、さらに限りなく、天翔あまかていかれることを、私は心からお祈り申し上げます。(拍手)
 「友情こそ最高の学問である」。また「笑えば人は共に笑う。泣けば泣くのは一人だけ」――愉快な人の周りに人は集まる、という貴国の智慧の言葉であります。
 悲観や感傷に流されてはならない。それでは、自分で自分の人生を、不幸と幻滅の方向へ推し進めているようなものだ。
 前へ向かって生きるのです。いかなる時も、たくましく朗らかに前進していくことです。
 何があっても、へこたれず、名優のごとく笑いとばし、自分らしく生きていける「哲学」を持つことです。
 これこそ、リーダーの要件であります。
 私たちは、貴大学の先生方とご一緒に、友情の対話を、快活に誠実に、忍耐強く広げながら、社会を、世界を、平和へ、幸福へと、ともどもにリードしてまいりたい。
 そして「教育の世紀」「女性の世紀」「青年の世紀」「神奈川の世紀」、さらに「モンゴルの世紀」をば、栄光と希望と勝利で飾りゆくことを固く約束しあって、私の感謝のスピーチを終わります。
 バヤルララー(モンゴル語で「ありがとうございました」)!
 (創価国際友好会館)

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