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日蓮大聖人・池田大作

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方面代表の協議会 世界の文学を語る(1)――ドストエフスキー『悪霊』

2001.2.15 スピーチ(2000.11〜)(池田大作全集第92巻)

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9  永遠の希望の大道を
 ここで御書を拝したい。
 日蓮大聖人は、この世界を舞台に、仏と魔の軍勢が壮絶な戦いを繰り広げていると喝破されている。御聖訓には仰せである。
 「第六天の魔王が、十の(煩悩の)軍隊をひきいて戦争を起こし、法華経の行者と『迷苦の海』の中で、同居穢土(娑婆世界のように、六道の凡夫と四聖〈二乗・菩薩・仏〉が同居する国土)を、『取られまい』『奪おう』と争う。日蓮は、その身に当たって、(仏の)大軍を起こして二十余年になる。(その間)一度も、しりぞく心はない」(御書1224㌻、通解)
 仏の軍勢が勝利しなければ、人類は永遠に不幸の流転となろう。ゆえに断じて勝つことだ。
 広布を阻む悪人と戦わないリーダーは、自身が悪の存在となってしまう。正義のため、同志のため、広布のために殉じていく人生にこそ、最高に充実した、永遠の希望の大道が開かれる。
 困難があればあるほど、「師子王の心」を取りいだして、「不惜身命」で戦いぬく人が仏となる。
 大聖人の御生命が涌現していく。その人を諸天善神は厳然と守護するのである。
10  皆に「喜び」を贈るのが、名リーダーである。
 皆が希望に燃えて、「信心して本当によかった」と心の底から叫べるためのリーダーなのである。
 心からの言葉ひとつ、振る舞いひとつで、人は奮い立つものだ。
 たとえば、ナチスと戦うイギリスのチャーチル首相の呼びかけのように。
 「この勝利はわれわれだけでなくすべての人のために、われわれの時代ばかりでなく来るべきよりよい長い年月のためかちとられる勝利なのである」(『チャーチル名演説集』チャーチル研究会編訳、原書房)と。
 フランスのドゴール大統領は言った。
 「人民と人民とを結ぶ紐帯をますます多くしていくことは人類の大義に奉仕することになるし、結局は英知と進歩と平和に貢献することになる」(嬉野満洲雄編『ドゴールの言葉』日本国際問題研究所)
 新しい友情を、楽しく、さわやかに広げていっていただきたい。
 仏法は「無作三身」と説く。つくろわず、ありのままの自分で、誠実な対話を重ねていけばよいのである。
 大事なのは、自分が強くなることだ。後輩を励まし、人材を育てることだ。そして学会を強くしていくことだ。ここに最高の価値創造があるからである。
 一切の原動力は「強き祈り」である。最高の広布の思い出をつくっていただきたい。
 来る日も来る日も、たゆみなく戦っておられる全国の尊き同志に、くれぐれもよろしく伝えていただきたい。
 いちばん偉いのは、最前線で戦う同志である。広宣流布の宝の方々である。
 幹部だからといって、絶対に偉ぶったりしてはいけない。そんな資格はない。増上慢である。
 むしろ幹部は、何があっても「責任は自分にある。皆さんは伸び伸びと戦ってもらいたい」と大きく包容していくべきである。
 私も、全同志のご健康とご活躍を祈りに祈り、広宣流布の勝利と栄光の大道が限りなく開かれていくよう、お題目を送ってまいります。
 寒い日が続くので、風邪をひかれませんように。どうかお元気で!
 (東京。信濃文化センター)

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