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日蓮大聖人・池田大作

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第二回本部幹部会、第一回四国総会 創価の師弟を世界が賛嘆!

2001.1.29 スピーチ(2000.11〜)(池田大作全集第92巻)

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9  信仰こそ「人生究極の力」
 フランスの文豪ロマン・ロランは、ちようど一八六六年のきょう、一月二十九日の生まれである。今年で生誕百三十五周年。牧口先生より五歳年上である。
 文豪の言葉を記念に贈りたい。
 「われわれにとっていちばん必要だったのは、安らぎではなくて、襲ってくる運命に立ち向かうための、精神的な力であった。そしてその力の第一のもの、力すべての源は、信念であった」(蛯原徳夫『ロマン・ロラン研究』第三文明社)
 精神の力の根源は、信仰である。信仰こそ、人生の究極の力である。ロランはつづつている。
 「ああ、強いことはなんといいことだろう! 強くて苦しむことは、なんといいことだろう!」(『ジャン・クリストフ』豊島与志雄訳、岩波文庫)
 信仰とは「精神の強さ」である。人間としての「生きる力」の泉である。弱い信仰は、本当の信仰ではないのである。
 強き人には、″苦悩の烈風″さえも″歓喜の春風″に感じられる。
 弱き人は、すべてが地獄の苦しみとなる。それでは敗北者の姿である。
 「友のために」「広宣流布のために」――悪と戦い、一切の苦悩をも楽しみながら、悠然と前進してまいりたい。
10  悪と戦えば自分が善に
 ロランは叫ぶ。
 「闘いよ来れ、それによってぼくはよりよく生きるだろう」(「どこから見ても美しい顔」宮本正清訳、『ロマン・ロラン全集』36所収、みすず書房)
 これが学会精神である。
 また「悪をつよく憎まないものは、善をつよく愛さないものである」(「民衆劇論」宮本正清訳、同全集9所収)と。
 牧口先生の精神と同じである。仏法にも通じる。一流の思想家の言葉は仏法の真髄を含んでいるものだ。
 断じて悪と戦うことである。悪と戦えば、自分が善になる。反対に、悪を許せば、自分が悪になってしまう。また、悪と戦わなければ大功徳は出ない。
 大聖人は「功徳」について「悪を滅するを功と云い善を生ずるを徳と云うなり」と仰せである。
 自分自身の濁った生命も滅し、清らかな心が生じる。これが「功徳」である。悪を責めることによって、この功徳が得られるのである。
 戦いましょう! 善の勝利のために!(拍手)
 今年も私は、全日本、全世界を舞台に、広宣流布の新しき道を切り開いていく決心である。
 私は毎日、皆さま方のご健康、ご長寿、そして一切の勝利を一生懸命に祈っている。どうか、お元気で!
 きょうは、遠いところ、ご苦労さま。ありがとう。 またお会いしましょう!
 (創価国際友好会館)

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