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日蓮大聖人・池田大作

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第一回本部幹部会、第一回全国婦人部幹部… 小さな集いから大いなる平和の文化が絢爛と

2001.1.7 スピーチ(2000.11〜)(池田大作全集第92巻)

前後
20  また、私も会見した中国の江沢民国家主席は、共産党幹部の腐敗や官僚主義に対して、昨年(二〇〇〇年)十月の党の総会で、こう語っておられる。(党第十五期中央委員会第五回総会)
 「歴史と現実がはっきり示すところによれば、一つの政権であれ、一つの政党であれ、その前途と運命は最終的に人心が従うか背くかによって決まる。最も広範な大衆の支持を獲得できなければ、必然的に崩壊する」(「読売新聞」二〇〇〇年一二月三一日付)
 あらゆるリーダーが心すべき、重要な言葉である。民衆こそ歴史の主役である。
 さらにスイスの哲人思想家ヒルティは言う。
 「あらゆる友情の基礎は、誠実ということです。これがなければ、友情も一文の値打もありません」(『愛と希望』秋山英夫訳、『ヒルティ著作集』6、白水社)
 人ではなく自分が、まず大誠実を尽くすことである。策や号令では、人の心はつかめない。
 そして、フランスの思想家シモーヌ・ヴェイュの言葉。
 「快楽、娯楽、気晴らし、感覚や虚栄心の満足は、歓喜ではない。歓喜は、人間や集団に、その外側からもたらされるものではない。歓喜はその内側から現われるべきものである」(『ロンドン論集とさいごの手紙』田辺保・杉山毅訳、勁草書房)
 歓喜は、心の中からわいてくる。勤行も、そうである。「人を救おう」「折伏しよう」――そういう信念の発露のなかに、本当の歓喜が生まれる。
21  勝利こそ最高の楽しみ
 またイギリスの女性作家シャーロット・プロンテ。
 「困難でない仕事というものは、たいてい価値がないものです。さまざまな障害を見事に乗り越えるからこそ面白いといえましょう」(青山誠子『プロンテ姉妹』朝日選書)
 今年は、これでいきましょう!
 仏法は勝負である。人生も勝負である。負ければ悲しい。勝てば喜びがわく。福運がつく。時代も、いい方向に向かっていく。
 勝利は自信を生む。その自信が、さらなる勝利を呼び寄せる。
 困難も、障害も、すべて乗り越え、痛快なる前進をしてまいりたい。
 最後にもう一度、ヒルティの言葉。
 「勝利こそは、すでにここ地上においても、生の最高のたのしみです」(前掲『愛と希望』)
 勝つことは最高の楽しみ――それを味わえる戦いをしようではないか。(拍手)
 以上をもって、二〇〇一年、百年間の最初の、そして世界最高の「平和・文化の団体」「広宣流布の団体」「日蓮大聖人直結の大教団」の幹部会を終了したい。
 本当にご苦労さま! ありがとう!
 (東京牧口記念会館)

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