Nichiren・Ikeda

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日蓮大聖人・池田大作

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新年勤行会 さあ出発! 無限の希望を胸に

2001.1.2 スピーチ(2000.11〜)(池田大作全集第92巻)

前後
8  私は、きょうで、七十三歳。世界中から、お祝いのメッセージをいただいた。
 ノーベル平和賞のロートブラット博士(パグウォッシュ会議名誉会長)からは、「平和な世界を築くための貴殿のすばらしいご活躍を、どうぞお続けください」とのお便りが届いた。
 九十二歳の博士が、平和のために、一緒に戦い続けようと言われているのである。
 「疲れることを、自分に許さない」――これが、博士の信念である。
 語りに語り、動きに動き、戦って戦いぬいていく一念こそが、人間の色心を、生命を、健康にするのである。
 私は、博士と再会する日を楽しみにしている。
9  財産があるから幸福とはいえない。名声があるから幸福とはかぎらない。幸福は、生きゆく哲学で決まる。ゆえに、「ザ・ホープ」――希望をもつことだ。
 希望こそ、人生の宝である。希望なき人生は、灰色の人生だ。希望がなければ、自分でつくることである。
 また、この世界は「娑婆世界」――「忍耐の世界」である。仏の別名を「能忍」という。「よく耐える人」が幸福の人なのである。いかなる困難も、信心さえあれば、変毒為薬していける。
 いつも不平不満を持っている心の人は、それ自体、不幸である。自分の負けである。それでは一生涯、苦悩の連続の自分自身をつくってしまう。
 妙法の大境涯を自分でつくり、すばらしい希望を見いだし、自分自身のすばらしい幸福の境涯を感じ、つくり、築き上げることである。それが信仰の目的であるからだ。
10  きょうは、アメリカ創価大学に合格した栄光の第一期生の代表も参加してくれている。
 この会場にお集まりの皆さまをはじめ、全国の新年勤行会の出席者のお名前を、全員、アメリカ創価大学に永久保管させていただきたい。(拍手)
 アメリカ独立革命の先駆者、トマス・ペインは言った。
 「善意の民衆がともに行進し、おのれの力を自覚している。このたくましい力。誰がわれわれの歩みを停止させることができよう、遅らせることができよう? 新しい世界であれ、栄光であれ、将来の夢であれ、われわれにかちとれないものがあろうか?」(ハワード・ファースト『市民トム・ペイン』官下嶺夫訳、晶文社)
 本年もまた、ともどもに創価学会の前途を大きく開きながら、万代にわたる勝利と栄光を決しゆく尊き「広宣流布の拡大」を、断固として勝ち取ってまいりたい。(拍手)
 皆さまのご健康とご多幸とご活躍を、私は真剣に祈ってまいります。
 どうか、お元気で! この一年、よろしくお願いします。
 (東京牧口記念会館)

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