Nichiren・Ikeda

Search & Study

日蓮大聖人・池田大作

検索 & 研究 ver.9

中国・陝西省芸術研究所・雕塑院「ブロン… 「正義の民衆」のスクラムを広げよう

2000.10.22 スピーチ(1999.10〜)(池田大作全集第91巻)

前後
9  日本は隣国から尊敬される「正義の道」を
 ある時、鄧穎超とうえいちょう先生は、「周総理はなぜ、病気もいとわず、休むことなく働き続けることができたのか」と聞かれて、こう答えておられました。
 「もしも、仕事をせず、人民に奉仕することをやめれば、恩来同志は、もっと苦しんだことでしょう。戦いで、忙しければ忙しいほど、疲れれば疲れるほど、彼は、ますます朗らかになりました」
 これが「二十世紀の諸葛孔明」たる周総理の「鞠躬尽瘁きっきゅうじんすい」――心を尽くして真剣に努力し、死ぬまで戦いをやめない――の精神でありました。
 諸葛孔明の言葉に「将は驕るべからず、驕れば則ち礼を失う。礼を失えば則ち人離れ、人離れれば則ち衆叛く」とあります。
 すなわち「指導者は、傲慢になってはならない。傲慢になれば礼儀を失い、礼儀を失えば人心が離れ、人心が離れれば多くの人々から背かれる」という意味であります。
 周総理ご夫妻は、「永遠に民衆から離れない」「永遠に民衆に尽くす」という信念に生き抜かれました。ゆえに、その栄光も「永遠」です。
 そして、ご夫妻は、″われわれの勢力が強大になり、いかなる脅威も恐れなければ、敵は退散し、平和の運動は、たえまなく発展できる″と示し残されたのであります。
 自分自身が、民衆が強くなる以外にない。私どもは、この確信で、二十一世紀を決する「正義の力の大結集」へ、勇気と智慧と執念をもって、断じて戦い、勝ちましょう!
 とくに「先駆の九州」「三代城の北海道」、そして「原点の第二総東京」の皆さま方が、何ものにも負けない「法華経の兵法」で、全国、全世界を引っ張っていただきたい。(拍手)
 ドイツのゲーテは、中国の文学、文化に大いに注目していました。そのゲーテいわく、「ひとりのけだかい人は、いくたりもけだかい人々をひきよせます」(「トルクワート・タッソー」実吉捷郎訳、『ゲーテ全集』4所収、人文書院)と。
 悪い人間のもとには、自然に悪い人間が集まってくる。反対に、毅然とした信心の人のもとには、やはり毅然とした正義の人が集ってくるものであります。
 どうか、あの懐かしい友とも、この新しい友とも、劇のごとく、名優のごとく、真心の握手を交わし、哲学の対話を広げながら、新世紀へ、自分自身の「広宣流布の大シルクロード」を、朗らかに、明確に開いていっていただきたい。これが私の願いであります。(拍手)
10  中国は、日本にとって大恩の国であります。その大恩ある中国を、日本は攻め、略奪し、命を奪った。ゆえに日本は、中国に永遠に謝罪し、償い、尽くしていかなくてはならない。
 そうなってこそ日本は、中国をはじめアジアの隣国から尊敬され、愛され、本当の人間としての「正義の道」を歩んでいける。それが、私の変わらざる信念であります。(拍手)
11  終わりに、かつて(一九八七年四月五日)私が、尊敬する鄧穎超とうえいちょう先生に捧げた詩「縁の桜」の一節を朗読し、私の御礼のスピーチとさせていただきます。
  時は去り 時は巡り
  現し世に移ろいあれど
  縁の桜は輝き増して
  友好の万代なるを語り継げり
  年年歳歳花開くとき
  人々は称えん
  人民の総理と
  人民の母の誉れの生を
  我も称えん
  心の庭に友誼の桜は永遠なりと
 二〇〇二年に創立五十周年を迎えられる貴・芸術研究所、ならびに貴・雕院の万古千秋のご繁栄、そして、大中国の先生方をはじめ、すべてのご列席の皆さま方の永永無窮の栄光と完勝を、心よりお祈り申し上げます。
 謝謝!(ありがとうございました)
 (創価大学記念講堂)

1
9