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日蓮大聖人・池田大作

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米国・モアハウス大学「最高学識者」称号… さあ新世紀へ「私たちは必ず勝利する」

2000.9.7 スピーチ(1999.10〜)(池田大作全集第91巻)

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11  宇宙をも味方にする壮大な行進を
 キング博士の、忍耐強い、徹底した対話の積み重ね――それは、やがて、疑いや誤解にとらわれて感情的になっていた人々の心さえもつかんでいった。一人また一人と、「そうか! じゃあ一緒に戦おう!」と、奮い立っていったのであります。
 「忍耐強い」ことが「勝利」であります。
 さらに博士は、リーダーの中に一人も無駄な動きがないよう、互いの連携を密にし、切磋琢磨していきました。「静かなる闘争」によって、「少人数」を″核″としながら、運動の機運を大きく、強く盛り上げていったのであります。
 大きな会合で立派そうに話すだけで、自分は責任を負わず、何もしない――そんな「人気とり」のリーダーになってはならない。真の「将軍学」「指導者学」を身につけていただきたい。そうでなければ、人はついていかない。
 キング博士が築いた人々の結合は、奔流の勢いで加速し、やがて、百千万の民衆に支持を広げながら、ついに劇的な大勝利をもたらしていったのであります。
 「宇宙は正義に味方する!」――これが博士の揺るぎない大確信でありました。私たちも、博士と同じ確信でいきましょう!(拍手)
 狭い日本にとどまらず、宇宙全体をも味方にしていくような壮大なる行進を、そして壮大なる勝利を勝ち取ってまいりたい。
 今、わが創価の同志もまた、意気軒高であります。きょうは、元気な壮年部の記念の大会、おめでとう!
 先ほど、藤原関西長が「壮年革命」を呼びかけていた。いい言葉である。やりましょう、「壮年革命」を! 若々しく、胸を張り、行動して、境涯を広げてまいりたい。
 壮年部は、全員が「二十一世紀のキング博士」との自覚で、勝利と拡大の名指揮を頼みます!(拍手)
12  語れ! 正義の勢力を結集せよ
 「善人が沈黙する時のみ、悪ははびこる」とは、貴大学のメイズ学長の信念でありました。仏法者の信念もまた、同じであります。
 キング博士の命を奪い、マハトマ・ガンジーの命を奪い、牧口先生の命を奪った、恐るべき闇の力が、人間社会には、今も、宿命的にうごめいております。正しき人に嫉妬して、讒言という言論の暴力で抹殺しようとする魔性が、いまだに、はびこっている。
 また、日本の反動的な国家主義の台頭を危惧する、アジアの識者もじつに多い。危険な日本の流れを憂慮する声は絶えません。
 だからこそ、善なる民衆が沈黙を破って、思う存分、声をあげ、「正義の光の勢力」を断じて拡大していく以外に、人類史の悲劇の流転は、絶対に転換できない。
 日蓮仏法では、「善と悪との勝負を決していかない限り、時代社会の災難はやまない」と説いています。ここに私たちは、明年、千載一遇の二十一世紀の緒戦を、断固として、一千万の「平和」と「人道」の未曾有の連帯で勝ち取っていくことを、約し合いたいのであります。(拍手)
13  キング博士も、またマハトマ・ガンジーも、どんな苦しい戦いに臨んでも、その周囲には、楽しい笑いが絶えなかったといわれております。いつも、不屈の希望に燃え、気取らない笑顔で皆を勇気づけ、励まし続けていったからであります。
 挑戦の人生は明るい。理想に向かう前進は、朗らかです。「勝ち戦」への行進だからであります。さらに、キング博士の行くところ、向かうところ、あの有名な「我々は必ず勝つ(ウィ・シャル・オーバーカム)!」との歓喜の合唱が響きわたりました。この歌を歌える人はいますか?
 (SGI会長の呼びかけに応え、代表が「ウィ・シャル・オーバーカム」を合唱)
 ありがとう!(拍手)
 我々は必ず勝つ!――この決心で、私たちもまた、二〇〇一年五月三日へ向かって、堂々と勝利の大前進を行ってまいりたい。
 終わりに、尊敬申し上げるカーター所長はじめ、すべてのご出席の皆さま方の限りないご健勝、そして、アメリカをはじめ、四十五カ国の限りないご繁栄を心の底からお祈り申し上げ、スピーチを結びます。
 サンキュー・ベリーマッチ!
 (東京牧口記念会館)

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