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日蓮大聖人・池田大作

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第46回本部幹部会 未来のために「民衆の連帯」を強めよう

2000.5.24 スピーチ(1999.10〜)(池田大作全集第91巻)

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13  アメリカ創価大学に高まる期待
 ここに、英語の新聞がある。アメリカ創価大学「オレンジ郡キャンパス」の特集記事である。今、大きく注目され、期待を寄せられている。
 ここで、アメリカ創価大学の新たな「指針」について述べておきたい。
  (1)「文化主義」の地域の指導者育成
  (2)「人間主義」の社会の指導者育成
  (3)「平和主義」の世界の指導者育成
 創立者として、こう提案させていただきたいが、どうだろうか。(拍手)
 なおアメリカ創価大学のモットーは、「生命ルネサンスの哲学者たれ!」「平和連帯の世界市民たれ!」「地球文明のパイオニアたれ!」を掲げている。
 先ほどの新聞は「オレンジ郡レジスター紙」。地元オレンジ郡の最大の部数を誇る新聞である。その紙面で「人間教育の大学」「丘の上の学舎」と題して大々的に紹介された。(五月十七日付)
 特集記事は、一面に概況が入り、さらに六面は全面にわたる。牧口先生の写真もあり、建学の精神や、創価教育の意義など、詳細に取り上げている。
 大学を設計した建築家、ファイファー氏のコメントも載せている。
 「現在のアメリカにおいて、まったく新しい大学が、まったく新しい土地に建設されることは、極めて異例なことである」と。
 キャンパスについては、″建物はヨーロッパ風でありながら、自然を重んじる仏法の思想が生かされている″と紹介。さらに「平和」や「生命の尊厳」を探究する講座が用意され、「世界市民の育成」を目指す大学であると、大きく宣揚してくださっている。
 新聞に報道されて以来、オレンジ郡では大変な反響で、連日、大学に問い合わせが相次いでいると、うかがっている。このように地域社会の方々が、アメリカ創価大学の建設を心から喜んでくださっている。
 創立者として、こんなにうれしいことはない。工事も、明年の開学に向けて着々と進んでいる。
 アメリカは、二十一世紀の焦点の国である。地域に貢献しながら、さらに力を入れてまいりたい。アメリカをはじめ北米、南米、ヨーロッパ等の友が連帯していく。そういう世界平和への「第二章」の建設に入った。
 二十一世紀へ、教育の新風を送りゆくアメリカ創価大学の誕生の意義は、かぎりなく大きい。どうか、学生の募集をはじめ、ご支援を、よろしくお願い申し上げたい。(拍手)
14  「大いなる目的」が「大いなる人間」をつくる
 最後に、英知の言葉を紹介したい。
 ドイツの詩人シラー。
 「時代は勇敢な者、決断する者に味方します」(『ヴァレンシュタイン』海老澤君夫訳、渓水社)
 皆さまも「勇敢」と「決断」の指導者になっていただきたい。諸葛孔明のごとき名指揮で! その人を諸天が守る。臆病者は守られない。
 シラーは、こうも言う。
 「人間は、一層大きな目的があってこそ、大きくなるものです」(『シラー選集』4,新関良三訳、冨山房)
 我らの目的も大きい。世界の広宣流布。全人類の救済。その正しき大目的に生き抜く時、自分自身も大きくなれる。
 イギリスの劇作家シェークスピア。こんな名セリフがある。
 「これからはどんな苦しみも耐え抜こう、苦しみのほうで『もうまいった』と悲鳴をあげて息絶えるまで」(「リア王」、『シェイクスピア全集』2〈小田島雄志訳〉所収、白水社)
 耐えて戦う! 戦い抜く! そうすれば″苦しみ″のほうが音をあげる。
 全世界の全同志の皆さま方の、ますますのご健康とご活躍と勝利を祈って、私のスピーチを終わりたい。
 どうか、お元気で! ありがとう!
 (東京牧口記念会館)

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