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日蓮大聖人・池田大作

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米国・グアム大学「名誉人文学博士号」授… 万代にわたる「人材の流れ」をつくれ

2000.1.28 スピーチ(1999.10〜)(池田大作全集第91巻)

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11  「戦う人」に道は開ける
 さて、私が青春時代から好きなアメリカ民主主義の詩人ホイットマンの「大道の歌」に、忘れ得ぬ一節があります。
 「たといどんなものであれ、つねに成功の結実からはさらに偉大な闘争を必要とするような何ものかが生じてくる、これは物事の本質にそなわる真理なのだ。ぼくの呼びかけは闘争への呼びかけだ」(『草の葉』上、鍋島能弘・酒本雅之ほか訳、岩波文庫、一九九一年版)
 どんなに成功しても、″楽をしたい″とか″ゆっくりしたい″とか、安逸な時間などありえない。
 成功という結実から生まれるのは、「さらに偉大な闘争」への要求であり、すぐに再び大闘争へと立ち上がっていくべきである――そういう意味であります。
 「戦い」こそ「生命」の本質である。ならば、闘争また闘争を永遠にやりきっていける自分自身の生命でなければならない。その連続闘争の生命をつくり上げるのが仏法であります。
 「正義」は勝たねばならない。ゆえに戦い続けねばならない。戦い勝たなければ、「正義」はなくなってしまう。私の人生の体験を通しても、この通りであります。
 山も、高く登れば登るほど、道は狭く険しくなる。風は激しく襲いかかってくる。これに負けたら、頂上へは行けません。
 しかし、戦うかぎり、必ず道は開ける。戦うかぎり、必ず栄え続ける。戦うかぎり、絶対に行き詰まりはない。
 戦おう! 大聖人の仏法は「勝負」だから!
 グアムの箴言にも「問題があるならば、ただちに敢然と立ち向かえ! 手がつけられなくなるまで放置してはいけない」とある通りであります。
 二十一世紀の乱戦を勝ち抜いていく要諦は「迅速に」「勇敢に」「大胆に」徹底して攻勢に出ていくことであります。
 そのように戦ったところが勝つ。これが仏法です。これが歴史の法則です。
 「大道」といえば、『大道を歩む』(世界平和への対話・行動をつづったSGI会長の″人生記録″)の第二巻が、間もなく発刊されることを、ご報告させていただきたい(拍手)。(二〇〇〇年三月十六日、毎日新聞社)
12  使命の国土に「人材の流れ」を
 ところで、貴大学は海洋生物学、世界一のサンゴ研究で有名であります。地球の宝であるグアムのサンゴ礁は、世代から世代へと、じつに十万年にもわたって成長し続けてきたことも有名な話であります。
 広宣流布は″流れ″です。私たちは、それぞれの使命の国土にあって、一人が百人分、千人分の力を発揮しながら、正義と勇気の「人材の流れ」を、万代にわたって、断固として開き抜いていきたい。
 黄金の旭日に輝く、グアムの大海のごとく、明るく、また明るく、楽しく、また楽しく、全世界を希望で結びながら、二十一世紀も朗らかに、勝利の前進をお願いします!
 かけがえのない、わが生命の故郷であるグアム島に、永遠の平和がありますように。ご繁栄がありますように。そして、わが愛するグアム大学に、未来永遠のご興隆がありますようにと、心からお祈り申し上げ、私の御礼のスピーチとさせていただきます。
 サンキュー! 皆さん、お元気で!
 (東京牧口記念会館)

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