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日蓮大聖人・池田大作

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ボリビアのサンタクルス・デ・ラ・シエラ… 青年なら、大哲学を学べ!

1999.6.12 スピーチ(1998.11〜)(池田大作全集第90巻)

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6  つい二日前、″人間の機関紙″である「聖教新聞」に、素晴らしい論文が掲載された。それは、アメリカ創価大学の「環太平洋平和・文化研究センター」のモンゴメリー所長の特別寄稿。世界的に著名な博士であり、私の大事な友人である。
 タイトルは、「現代と『信頼』」。その要点は、人々が確固たる「信頼」を結び合い、積極的に市民活動を推し進めていく――それこそが、社会を絶えず発展させていく力である。そのための最も効果的な方法は、「教育」である――等、鋭く論じておられる。
 「生命の尊厳の哲学」に基づいて、草の根の市民の「信頼」を広げているのが創価学会の民衆運動である。これが、どれほど「時代を先取り」しているか。
 ボリビアSGIの社会貢献も、絶大な信用を勝ち得てこられました。
7  貴国ボリビアには、世界でも希有な「持続可能な開発を計画する省庁」が設けられております。
 目先の利害に流されず、自然環境と人間の調和を図りながら、遠大な未来へ、永続的な繁栄を、いかに創造していくのか。これこそ、真の政治の課題である。「人類の課題」である。「末法万年」を志向する仏法とも響き合う、「永遠性」の思想を感じます。この創造の原動力となって、「教育の大道」を開拓しておられるのが貴大学なのであります。(拍手)
 総長は、その理念をば「教育とは、文明と平和の基盤であり、社会の中で人々が共生していくためにある」と明快に提唱しておられる。私も同感であります。
 幾重にも使命深き貴大学と呼吸を一致させて、私たちは「友情」と「信頼」の人材山脈を、足もとの地域から強化し、拡大していかねばならないと私は思う。そして人間主義の正義が必ず勝利する二十一世紀へ、完璧な土台を築き上げていきたいのであります。
8  栄光とは友への奉仕なり
 結びに、かの大英雄・ボリバルは語った。
 「『常に前へ! 一歩も退くな!』――これが、私の信念である。今日までの成功や偉業は、この信念があったればこそである」
 仏法は「前三後一」と説く。「前へ! また前へ」である。
 また、ボリバルいわく。
 「私にとって、栄光とは″いかによく奉仕するか″ということであり、″命令すること″にあるのではない。それは″敵を打ち破ること″であり、″勝利の栄光を、すべて私の同胞に与えること″にある」(ホセ・ルイス・サルセド=バスラルド『シモン・ボリーバル』小野一監訳、春秋社)と。
 最も偉大なことに奉仕している皆さまである。ともに勝利しましょう!(拍手)
 この真実の栄光へ向かって、ともどもに前進しゆくことを、固く誓い合い、私の謝辞としたい。
 大「福岡」、万歳!
 愛するサンタクルス大学よ、永遠不滅たれ!
 ムーチャス・グラシアス!(スペイン語で「大変にありがとうございました」)
 (東京牧口記念会館)

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