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キルギス共和国「アブドモムノフ賞」授賞… 青年よ働こう! 全人類のために

1998.9.19 スピーチ(1998.3〜)(池田大作全集第89巻)

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8  ″悪と戦う″青年群が希望
 キルギスの文化の巨人、アブドモムノフ先生は言われました。
 「自分の死後、何を残すか。木を残すのも、よいだろう。家を残すのも、よいだろう。道を残すのも、よいだろう。しかし、よき後継者を残すことほど、よいことはない」
 私には、世界中に、かくも多くの立派な後継者が、澎湃と続いております。私は誇らかに世の指導者に紹介したい。(拍手)
 うれしいことに、はるかなキルギスの天地でも、わが創価大学出身の青年が、颯爽と教育界で活躍しているのであります。(拍手)
 先ほどの演奏で、キルギスが生んだ大作家であり、私の親友であるアイトマートフ先生の作品にちなんだ曲(サリ・オゾック)を披露してくださいました。
 このアイトマートフ先生が、私との対談(『大いなる魂の詩』読売新聞社。本全集第15巻収録)の中で断言しておられた言葉が忘れられない。
 「未来は、常に悪との戦いです。このことを、一日たりとも忘れてはなりません。青年を育てるということは、青年を悪との戦いに備えさせるということです」と。
 今、皆さんが、正義のため、民衆のために、一人で何役も引き受けて、人の何倍も苦労し、訓練を受けていくことが、二十一世紀を勝ち抜いていく原動力となっていくことを忘れないでいただきたい。すべて自分自身のためであります。(拍手)
9  「生きるということは(中略)困難な、あらゆる種類の環境と戦い、かつ、それに負けないことを意味する」(『混迷の時を超えて』小島慶三・斎藤志郎訳、佑学社)これはヘンダーソン博士の師匠であり、「仏教経済学」を提唱した世界的に著名なシューマッハー博士の至言であります。
 この言葉のごとく、ともどもに、何ものをも乗り越え、勝ち越えながら、新世紀の地球に、「喜びの歌」を、「平和の曲」を、そして、民衆の「栄光の凱歌」を、創価学会は朗らかに、にぎやかに奏でゆくことを約し合って、私の謝辞といたします。
 ラフマット(キルギス語で、ありがとうございました)。(拍手)
 結びに、青年部の皆さんに箴言を贈りたい。
 まず、イギリスの詩人バイロン。
 「逆境とは真実にいたる第一の径なのである」(『ドン・ジュアン』小川和夫訳、冨山房)
 キューバの英雄ホセ・マルティ。
 「最良の人間を信頼せよ! そして最悪の者に打ち勝て!」
 またガンジーいわく。
 「世界で最も偉大な人は常に一人立つ」(『私にとっての宗教』浦田広朗ほか訳、新評論)
 諸君、これでいきましょう!(拍手)
 「喜びとは、苦悩の大木に実る果実なのだ」(『ヴィクトール・ユゴー』辻昶・横山正二訳、新潮社)。これはヴィクトル・ユゴーである。
 そしてキューバのホセ・マルティの言葉、「皆とともに! そして、皆のために!」と申し上げ、スピーチを終わりたい。
 サンキュー・ソー・マッチ!
 (創価国際友好会館)

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