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日蓮大聖人・池田大作

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「7・17」記念協議会 「社会を変える」には「心を変えよ」

1998.7.17 スピーチ(1998.3〜)(池田大作全集第89巻)

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8  魯迅「最も大事なのは国民性の改革!」
 今回は、香港の鼓笛隊(紫荊ジーケン鼓笛隊)の代表が、研修に来日された。
 香港は、近代中国文学の父・魯迅も、たびたび足を運んだ、ゆかりの地である。
 魯迅が一生涯、訴えたのは、「社会を変えるのは民衆であり、民衆の心を変えなければ何も変わらない」という一点であった。
 魯迅は言っている。
 「最初の革命(=辛亥革命)は排満(=満州族の清王朝を倒すこと)だったから、たやすくできたのですが、そのつぎの改革は、国民が自分の悪い根性を改革しなければならないので、それで、もうやろうとしなくなったのです。
 だから、今後もっとも大事なことは、国民性を改革することです。でなければ、専制であろうが共和であろうが、他のなんであろうが、看板はかえたけれども品物はもとのまま、というのではまったくだめです」(『両地書』中島長文訳『魯迅全集』13、学習研究社)
 魯迅は、周恩来総理と親族であったとされるが、周総理も「南開大学」の学生のころから、「革心」ということを訴えた。
 (名誉会長は一九九八年十一月二十五日、同大学の「名誉教授」に就任)
 「革心」(心の変革)があってこそ、「革新」(社会の変革)ができるという信念である。まさに「人間革命」の思想である。
9  しかも、全体が変わるために、大事なのは「上」である。「下」ではなく、「上」の指導者から変わらなければならない。
 「魚は頭から腐る」というが、上が官僚的になり、慈愛がなくなれば、下の良き人材が伸びられるわけがない。
 戸田先生も、「下じゃない。上だ。幹部だ。幹部で決まる」と遺言なされた。この重大な一点を確認して、「7・17」の記念のスピーチとしたい。
 (東京・新宿区内)

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