Nichiren・Ikeda

Search & Study

日蓮大聖人・池田大作

検索 & 研究 ver.9

関西各方面協議会 一歩踏みだせ! 勝利はそこから

1998.5.27 スピーチ(1998.3〜)(池田大作全集第89巻)

前後
6  日本人を救った韓民族の恩義
 韓日友好に関して、あまり知られていない史実を、紹介しておきたい。
 日本が戦争に負けた時のことである。満州(中国東北部)にソ連軍が侵攻してきた。日本人は略奪され、連れ去られ、逃げまどった。
 それを見ていた韓民族の中には、「いい気味だ。これまで、さんざん、おれたちに同じことをしたんだから」と思う人もいた。無理もなかったかもしれない。
 しかし、そうではない方々もいた。「憎い日本人であるけれども、今、あの人たちは悲惨な状況にある。恨みがあるからといって、人が困っている時に、見捨てるのは卑劣だ」。こう考えた人々もいた。
 ある人は、日本人の避難民四百人を教会にかくまったという。そして、「この人たちは私たちの同胞です」と偽って、ソ連軍の襲撃から守り抜いた。
 さらに「日本人に復讐する」と言っていた一部の人たちからも守ってくれた。
 そのおかげで、日本人は無事、祖国の大地を踏むことができたというのである。
 恨みを越え、まさに「人間」として生き抜いた――。このような方々のおかげで、中国大陸から戻ってこられた日本人も多いという。
 韓民族は「文化の大恩人」である。それに加えて、こうした恩義を、忘れてはならない。
7  最後に、「兄弟抄」の一節を皆さまとともに拝し、スピーチを結びたい。
 「いよいよ・をづる心ねすがた・をはすべからず、定んで女人は心よはく・をはすれば・ごぜ御前たちは心ひるがへりてや・をはすらん、がうじやう強盛はがみ切歯をしてたゆむ心なかれ、例せば日蓮が平左衛門の尉がもとにて・うちふるまい振舞・いゐしがごとく・すこしも・をづる心なかれ」――いよいよ恐れる心根や姿があってはなりません。(中略)信心強盛に歯をくいしばって難に耐え、たゆむ心があってはなりません。たとえば、日蓮が平左衛門尉の所で、堂々と振る舞い、言い切ったように、少しも恐れる心があってはなりません――。
 私は、皆さま方に、いつも一生懸命に、お題目を送っております。
 ご家族の皆さま、地域の方々にも、どうか、くれぐれも、よろしくお伝えください。ありがとう!
 (大阪・天王寺区内)

1
6