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日蓮大聖人・池田大作

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関西代表者協議会 永遠に崩れない「韓日友好」の大橋を

1998.5.20 スピーチ(1998.3〜)(池田大作全集第89巻)

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9  先日、モンゴルの国家元首として史上初めて、バガバンディ大統領ご夫妻が来日された。ご夫妻は、光栄にも、ご多忙のなか、わざわざ創価大学に来学してくださった。私が韓国へ出発した、その日である。まことに意義深い歴史となった。
 なお、大統領夫人は、四月にも、京都・衣笠の会館を訪問され、関西学園生と交流してくださった。
 ともあれ、学会は、尊き隣国である韓国をはじめ全世界が友人である。この大聖人直結の誇りと自信をもって、進んでいっていただきたい。
 昭和三十一年(一九五六年)の「若き日の日記」(本全集第37巻収録)をひもとくと、いたるところに、関西への心情をつづってあり、懐かしい。
 「縁深き、大阪。友多き国土世間。共に栄えゆく関西」
 「断固、五月度も追撃だ。一万世帯の夢も可能だ。上げ潮だ、怒涛の如き。
 不幸な人々を救っているのだ。喜べ、舞え、叫べ、踊れ、歌え、妙法の健児たちよ。同志達よ」等々――。
 私が、関西へ第一歩を印したのは、昭和二十七年、立宗七百年の年であった。それを踏まえつつ、私は、昭和三十一年の大阪の戦いを、次のように位置づけた。当時の日記に記してある。
 すなわち、立宗七百年(昭和二十七年)、蒲田支部の大建設を成し遂げ、広宣流布の大前進の火蓋を切った。
 七百一年(昭和二十八年)、文京支部の大発展。
 七百二年(昭和二十九年)は、青年部の基礎の確立と大発展。
 さらに七百三年(昭和三十年)は、東京ならびに神奈川の法戦の大勝利。
 そして七百四年(昭和三十一年)、いよいよ大阪の大闘争に、われは進む、と。
 関西の同志との共戦は、末法万年に輝きわたる永遠の栄冠である。
 本年もまた、偉大なる常勝また常勝の歴史を飾っていただきたい。そして二〇〇二年、「立宗七百五十年」「関西広布五十周年」へ、いま再びの陣列で行進してまいりたい。
 なかんずく、関西青年部に最大の期待を私は寄せている。
10  結びに、シェークスピアの戯曲の一節を紹介したい。
 「真実を語れば嘘つき悪魔は恥じ入るってわけだ」「せいぜい真実を語って悪魔を恥じ入らせることだな」(「ヘンリー四世」、『シェイクスピア全集』5〈小田島雄志訳〉所収、白水社)と。
 「真実ありのまま」を語る。これ以上の武器はない。まったく、その通りである。
 そして、フランスの哲学者・パスカルの名著『パンセ』には、こうある。
 「不当な非難をこうむればこうむるほど、また強暴な言論の圧迫を受ければ受けるほど、われわれはますます高く叫ばずにはいられない」(前田陽一・由木康訳、『世界の名著』24所収、中央公論社)
 この言葉をお贈りして、スピーチとさせていただく。
 遠いところ、ありがとう! ご健康で! お幸せに!
 (大阪・天王寺区内)

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