Nichiren・Ikeda

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日蓮大聖人・池田大作

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全国青年部幹部会 青年よ叫べ! 民衆の先頭で

1998.5.8 スピーチ(1998.3〜)(池田大作全集第89巻)

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16  人間として偉大な指導者に育て
 アメリカの大詩人エドガー・ゲストは謳った。
 「幸福な安らぎの時は、戦いの後にのみ訪れる/生命の喜びに何か役だったことを知る時に訪れるのだ。そして抑圧に苦しみ、抑圧を克服した者こそが/自由であることの幸福と安穏を、かみしめられるのだ」
 本当の安穏とは、戦いを突き抜けてこそある、と。
 ドイツの哲学者ニーチェは言う。
 「君たちが高く抜き出ようと欲するならば、自分の脚を使え! 人に持ち上げられるな、他人の背や頭のうえに乗るな!」(『若き人々への言葉』原田義人訳、角川書店)
 ニーチェは、私が十代のころから勉強した哲学者の一人である。「超人」の思想などで有名だが、最近は、あまり読まれなくなったようだ。
 真に″高く抜き出る″とは、地位とか名誉とか目先の目標に達することではない。人間として勝つことである。他人を踏み台にするのではなく、自分自身の力で、そびえ立てということである。
 自分が苦労し、自分が戦い、自分で大いなる建設をする――それでこそ、消えることのない、不滅の「幸福の栄冠」となる。諸君は、まさにその通りの青春を送っている。
 シェークスピアの作品には、こうある。
 「敵が強大になればなるほど、勝利の栄誉も大きくなる」(「ヘンリー六世」、『シェイクスピア全集』7〈小田島雄志訳〉所収、白水社)
 敵が大きければ大きいほど、栄誉もまた大である。大勢の敵に勝ってこそ、より大いなる栄誉となる。
17  ともあれ二十一世紀は、諸君の時代である。ありとあらゆる分野を諸君が担い、すべてのリーダーが諸君の中から生まれてこなければならない。
 二十一世紀の大舞台は、すべて諸君のためにある。私は明確なる「次代の光明」を諸君に見ている。大切な大切な皆さんである。
 御本尊が、大聖人が、皆さんを大事にしてくださっている。仏菩薩が大事にしておられる。現実に正法を弘めているのは、世界に弘めきっていくのは、皆さん以外におられないからである。
 私にとっても、皆さんがいちばん、大事である。一生懸命、お題目を送っている。
 どうか偉大なる、また洗練された「新世紀の指導者」に成長していただきたい。
 それでは、地域に帰られたならば、同志の皆さまに、くれぐれもよろしく、お伝えください!
 皆さん、ありがとう! また、元気でお会いしましょう!
 (創価国際友好会館)

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