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日蓮大聖人・池田大作

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各部代表協議会 ″人″がいてこそ″道″は開けた

1998.4.14 スピーチ(1998.3〜)(池田大作全集第89巻)

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4  日ロ友好に陸続と人材を輩出
 モスクワでの先生の授業は、大変厳格であり、また充実していると評判である。それだけに、優秀な人材が育っている。先生が日本語を教えて三十数年。この間に、モスクワ大学付属アジア・アフリカ諸国語大学の日本語学科からは、六百人を超える学生が巣立っていった。
 私の六度にわたる訪ソで、お手伝いをしてくださった学生のなかには、日ロ友好の仕事に従事している人も多い。なかには、モスクワ大学卒業後、さらに創価大学で学び、現在、大統領の日本語通訳のスタッフとして活躍している方もいらっしゃる。
 先生は、創価大学では「日ロ通訳講座」を週に四回、担当してくださった。じつに一生懸命、取り組んでくださる姿に、学生も心から感動していたと聞く。
 一月、スケジュール上の授業がすべて終わり、春休みに入ってからも、学生からの希望を汲んで、″特別授業″までしてくださったのである。
 短期間の講義であったにもかかわらず、先生は日ロの未来の大きな″苗″を育ててくださった。
 滞在中に行われたロシア語の「スピーチ・コンテスト」には、学び始めて間もない一年生からも多くが出場した。その一人一人に、先生ご夫妻が熱心にアドバイスをし、また、エールを送ってくださったことも紹介しておきたい。
5  長年にわたってストリジャック先生とともに、偉大な″友好の橋″を築いてこられたイリーナ夫人。数年前まで、二十三年間にわたり、分子生物学研究所の事務秘書を務めてこられた。
 夫人はストリジャック先生とともに、創大生の面倒を大変よく見てくださった。学生たちが宿舎へおじゃました折にも、得意の料理の腕を振るって、学生を迎えてくださったのである。
 学生たちも夫人を慕い、先生があまりにも多忙なので、進んで帰国の荷造りを手伝いにうかがったという。
 教室だけの付き合いを超えて、人間としての麗しい交流を広げてくださったご夫妻に、改めて御礼申し上げたい。
 誠実と信義の大事な友人であるストリジャック先生ご夫妻のご健康とご多幸、また、ロシアと日本の友好交流の発展を心から祈念申し上げ、スピーチとしたい。
 (東京・新宿区内)

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