Nichiren・Ikeda

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日蓮大聖人・池田大作

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山梨代表協議会 「大願」ある人生は幸福

1998.3.21 スピーチ(1998.3〜)(池田大作全集第89巻)

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8  また幹部は、同志との間に壁や距離をつくってはいけない。
 ほとんどの宗教では、教祖は自分を神秘化するために、信徒との距離をつくろうとした。距離が大きいほど、立派に見えると思ったのである。日顕宗は、その典型であり、最悪の例である。
 しかし、日蓮大聖人は、その正反対であられた。「仏と凡夫は一体である」と言われて、民衆と一体で進まれた。いつも民衆の中に飛び込み、御自身も「民が子」であると誇らしく言っておられた。
 創価学会も距離をつくらない。いつも一体で団結していく。異体同心で前進する。だから太陽の輝きが出る。
 太陽の主な成分は、水素とヘリウムである。水素が、ものすごい高温と高密度によって核融合を起こし、ヘリウムに変わる。そこから、あの巨大なエネルギーが出る。
 仏法の和合僧にあっても、団結によって、一人一人の力が核融合を起こし、太陽のごとく燦然たる立正安国へのエネルギーが出てくる。一人一人の福運も、加速度をつけて増大する。だから、学会の和合僧とともに進む人は幸せである。
9  猛然たる破折精神で進め!
 さて、このほど、わが山梨青年部から「五人所破抄」研鑚の成果が届けられた。
 大聖人と日興上人の正統の破折精神を体得していこうという意気込みが、私は、うれしい。
 大聖人は、南岳大師の文を引かれて、ここ甲斐の門下に厳しく戒めておられる。
 「悪を長ぜしめ善人を悩乱し正法を敗壊せば此の人は実に菩薩に非ず、外には詐侮を現じ常に是の言を作さん、我は忍辱を行ずと、其の人命終して諸の悪人と倶に地獄に堕ちなん」――(悪人と戦わず)悪を増長させて、善人を悩ませ、正法を破壊させてしまえば、その悪人たちと共に、地獄に堕ちてしまう」と。
 「悪」と戦わなければ、「善」ではない。何も恐れず、また人を頼らず、一人、厳然と立ち上がっていただきたい。
 広宣流布の達成のために、仏意仏勅の創価学会の前進のために、大切な会員同志を守るために、心を炎と燃え上がらせ、一人、猛然と進んでいくことである。
 大聖人はまた、甲斐の門下に、「法華経の為に御勘気を蒙れば幸の中の幸なり瓦礫を以て金銀に易ゆるとは是なり」――私は、法華経のために、権力によって流刑されたので、幸いの中の幸いである。それは、瓦礫を金銀にかえることである――と教えておられる。
 自分も、また一家一族も、先祖代々、また子々孫々、金剛不滅の生命を勝ち取り、飾りゆくために、「何ごとにも、徹して、強く、また強くあれ!」そして「勇気を奮い起こして、この山梨天地に、仏土の中の仏土を築きゆけ!」と申し上げ、私のスピーチとしたい。
 (山梨・教学研修センター)

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