Nichiren・Ikeda

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日蓮大聖人・池田大作

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中部代表者会議 悪とは最後まで戦いぬけ

1997.11.24 スピーチ(1997.5〜)(池田大作全集第88巻)

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7  真心の信心に「所願満足」の人生
 昨日(二十三日)は、教学の中級試験が、全国で行われた。受験者の皆さま、また役員の方々、さらに面倒を見てこられた先輩の方々、本当にご苦労さまでした。
 ともあれ、一日一ページでもよい、御書を日々拝し、そして日々、行じていきたい。
 御聖訓には、庶民の真心の信心にかなうものは、この世に何一つとしてないと説かれている。
 大聖人は、門下の女性(王日女)の真心を最大に賛嘆されて、こう言われている。
 「此の二三の鵞目は日本国を知る人の国を寄せ七宝の塔を忉利とうり天にくみあげたらんにも・すぐるべし
 ――あなたの真心の二百文、三百文というお金の御供養は、日本国を治める人(権力者)が国を供養し、七つのすばらしい宝で飾られた塔を、忉利天とうりてん(欲界の六つの天の二番目。地上から八万由旬の高さ)に届くほど高く組み上げて供養したよりも、すぐれています――と。
 これが御本仏の御心である。
 その御精神をことごとく踏みにじり、庶民の真心を足蹴にしてきたのが、日顕宗である。その罪は、あまりにも重い。
 さらに、この女性に対し、大聖人は、こう励ましておられる。
 「法華経の一字は大地の如し万物を出生す、一字は大海の如し衆流を納む・一字は日月の如し四天下を照す、此の一字変じて仏となる、稲変じて苗となる・苗変じて草となる・草変じて米となる・米変じて人となる・人変じて仏となる・女人変じて妙の一字となる・妙の一字変じて台上の釈迦仏となるべし
 ――法華経の一字は、大地のようなものです。万物を生み出します。法華経の一字は、大海のようなものです。あらゆる川の流れを納めます。また法華経の一字は、太陽や月のようなものです。全世界を照らします。この法華経の一字が変じて仏となるのです。稲は変じて苗となり、苗は変じて草となります。草は変じて米となり、米は変じて(食べられて)人(の血肉)となります。人は(妙法によって)変じて仏となるのです。女性は変じて妙法の妙の一字(の当体)となります。妙の一字は変じて蓮華の台の上の釈迦仏となることでしょう――と。
 「妙法のために」「広宣流布のために」という強き深き一念の心があれば、一切を幸福の方向へ、希望の方向へと変化させられる。
 信心を貫ききっていけば、最後には「所願満足」となることを晴れ晴れと確信していただきたい。
 「満足」するために人生はある。「満足」するために信心がある。戦いがある。
 「満足」の人生かどうかは、「心」で決まる。文句や臆病は、自分の「満足の人生」を自分で壊しているのである。広宣流布に戦いきっていくことが、「永遠の満足」を得られる直道なのである。
8  終わりに、大切な、多宝会の皆さま方は、ますますお元気で、生きて生きて、生き抜いてください。
 皆さまが、健康で長生きして、楽しく生きがいのある総仕上げの姿を人々に示していかれることが、そのまま人々を救うことになる。そして、それがまた、一家・一族の大きな大きな福徳となっていくからである。
 愛する中部の全同志の限りなきご多幸を、祈りに祈って、私のスピーチといたします。
 (中部文化会館)

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