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日蓮大聖人・池田大作

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中部代表者勤行会 新世紀は目前、青年よ大成長を!

1997.5.27 スピーチ(1997.5〜)(池田大作全集第88巻)

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11  聖教新聞も、広宣流布という人権闘争の炎を広げる新聞である。仏法を基調に、平和と文化と教育というヒューマニズムの真髄を伝えゆく新聞である。
 そして、私と戸田先生と、師弟の対話から生まれた新聞なのである。(東京の)新橋駅の近くの食堂でのことであった。
 (一九五○年〈昭和二十五年〉十二月。戸田第二代会長の会長就任の五カ月ほど前。まだ戸田先生の事業は、浮沈にかかわる深刻な攻防戦のさなかにあり、若き名誉会長が一人、師を支えていた)
 食堂で戸田先生は語った。
 「新聞をつくろう。機関紙をつくろうよ。これからは、言論の時代だ。広宣流布の拡大する戦線には、新聞が第一の武器だ。断じて言論戦で切り拓こう」。
 新橋の人々が行き来する雑踏の小さな食堂の中から、聖教新聞は第一歩を踏み出したのである。
12  マンデラ大統領は叫んだ――不正を抗議せよ
 中部の青年部も立ち上がった。社会に「人権ルネサンス」をもたらすために。
 「人権の闘士」は、神々しい。正義なるがゆえに迫害を受けながら、忍耐強く戦いぬいていく――その姿が荘厳な輝きを放っている。
 私の敬愛する友人である南アフリカのマンデラ大統領が、まさしくそうである。(名誉会長はマンデラ大統領と、これまで二度〈九〇年十月、九五年七月〉の語らい。マンデラ大統領が総長を務めるノース大学から、名誉教育学博士号も受章している)
 先日も、アメリカの識者が、「今、アメリカの若者の心を最もつかんでいる指導者は、マンデラ大統領です」と強調されていた。それはなぜか。
 その識者によれば、マンデラ大統領の闘争が、ニュー・ピース(新しき平和)、ニュー・フリーダム(新しき自由)、ニュー・ソサエティー(新しき社会)、ニュー・フューチャー(新しき未来)という人類の希望を象徴しているからである。
 創価の運動は、この「人類の希望」への壮大な挑戦である。だからこそ、マンデラ大統領も、私どもに絶大な信頼を寄せてくださっているのである。
 マンデラ大統領いわく「人間として、何もせず、何も言わず、不正に立ち向かわず、抑圧に抗議せず、また、自分たちにとってのよい社会、よい生活を追い求めずにいることは、不可能なのです」(『自由への長い道――ネルソン・マンデラ自伝(下)』東江一紀訳、日本放送出版協会刊)。
 まさに学会精神である。
 中部の若き後継の友が、「人間の尊厳」のために、毅然と胸を張り、頭を上げて、「人道」と「正義」の連帯をさらにはつらつと広げゆくことを、心から期待して、私のスピーチといたします。
 (中部文化会館)

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