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日蓮大聖人・池田大作

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中部代表者協議会 「いつも希望」「いつも楽しむ」大境涯

1997.5.26 スピーチ(1997.5〜)(池田大作全集第88巻)

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6  会員をわが子の如く、わが子には信心を教えよ
 信心の大事な基本について、六点にわたって確認しておきたい。
 第一に、幹部の家で、子どもが信心していないのは、母親の信心の責任である。これは、牧口先生、戸田先生の教えである。
 子どもに信心をさせなければ、結局、子どもも、親も、損をしてしまう。また、親が幹部だからといって、その子どもを特別扱いする必要はない。
 学会は「信心第一」である。本当に広宣流布のために尽くしている「信仰者」こそがいちばん、偉いのである。
 第二に、先日、ある投書があった。
 それは「私たちは一生懸命、選挙の支援活動をしている。候補者の家族自体が、もっと真剣にやってもらいたい」と。
 正論であるから、一言、言っておきたい。本来、支援活動については、学会は、あくまでも自由である。
 第三に、戸田先生いわく「組織を大切にしない人は、わがままな信心である。それでは功徳は出ない」と。組織の中で、人々のために苦労していること自体が、尊い仏道修行である。
 広宣流布を推進し、魔を打ち破る。その、崖を登っていくような戦いこそが、地涌の菩薩の姿である。
 第四に、幹部は、会員をわが子のごとく愛していかなければいけない。そこに本物の指導者の心肝がある。
 戸田先生はよく、法華経講義が終わると、参加者に、「聞いてくれて、ありがとう!」と丁寧にお礼を言われていた。この戸田先生の心を思えば、幹部は絶対にいばってはならない。
 第五に、とくに壮年幹部は、婦人部を絶対に叱ってはいけない。自分の奥さんを叱れないで、人の奥さんを叱るなど、とんでもないことである。
 第六に、報告などで「悪しき権力と戦う」という言葉がよくあるが、権力は魔性であり、悪辣であるのに決まっている。甘ったれた気持ちで、そのようなことをいうのは、よほど厳しい認識のわからない人間である。
 また、よく「正義を証明します」とあるが、正義は正義に決まっている。正義だから迫害を受けているのである。幼稚な心のような表現を使うものではない。
7  ともあれ、御聖訓に照らし、日顕宗は「終にほろびざるは候はず」――必ず最後には滅亡の悲運におちないものはない――と仰せの通り、衰亡の暗闇の坂を、いよいよ転落し始めた。
 そして学会は、「終には一閻浮提に広宣流布せん事一定なるべし」――必ず最後には、全世界へ(妙法が)広宣流布していくことは間違いない――との御金言のままに、二十一世紀へ、いな新たな千年へ、世界宗教の旭日の光彩を、いよいよ燦然と輝かせていくのである。
 そのわが道は「金剛の道」であり、「世界の道」であり、「永遠の道」であり、「勝利の道」である。この道をさらに悠然と、この道をさらに愉快に、わが中部の同志と、ともどもに歩み、飾りゆくことを念願して、私のスピーチといたします。
 きょうは、本当に、ご苦労さま。心から感謝申し上げます。
 (中部文化会館)

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