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日蓮大聖人・池田大作

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SGI最高協議会 民衆を愛し、民衆に愛された牧口先生

1997.4.17 スピーチ(1996.6〜)(池田大作全集第87巻)

前後
7  注目すべきことは、今回発見された一文の中で、牧口先生が「民衆運動」という表現を明確に使われていることである。
 つまり、牧口先生いわく、権力の圧迫に立ち向かった青年たちの行動は、その精神において「世界大戦(=第一次)後に世界の至る所に捲き起った所謂民衆運動――従来の支配階級の横暴、それに盲従して居なければならなかった為政者の圧制政治に反抗した――の一鱗片りんぺん(=小さな表れ)」(同前)であった、と。
 牧口先生はいちはやく、世界史の大きな潮流のなかで、「民衆運動」を展望しておられたのである。
 なお、この時、牧口先生の留任を望む人々の声は結局、聞き入れられず、先生は大正小学校から西町尋常小学校へと転任となった。
 しかし、まさにその西町小学校時代に、若き日の戸田先生と運命的な出会いが結ばれていくのである。一九二〇年(大正九年)の春のことであった。
8  それから七十七年――。牧口先生、戸田先生の直系たる創価の若き正義の連帯は、かくも壮大に世界に広がった。
 仏法の人間主義を高らかに掲げ、二十一世紀の「平和」と「文化」と「教育」の大民衆運動を、さらに断固として進めてまいりたい。
 最も尊い、最も誉れある世界の民衆リーダーが一堂に会するSGIの研修会である。明るく、なごやかな、そして楽しく有意義な研修となることを心から祈って、私のスピーチとしたい。

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