Nichiren・Ikeda

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日蓮大聖人・池田大作

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沖縄婦人部最高会議 「正しい」と信ずることを実行せよ

1997.3.3 スピーチ(1996.6〜)(池田大作全集第87巻)

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5  ガンジーは、その際、「時間を無駄にせず、よく考えて使いなさい」とも教えている。
 かけがえのない人生の「時」を、いかに使い、いかに価値創造していくか。「時」をはずしてはならない。「時」を逃してはならない。仏法は「一念」という瞬間瞬間の生命に、最大の焦点を当てている。
 「如来」とは、「如々として来る」というごとく、瞬間瞬間の躍動の生命をも意味する。一切が、瞬間で決まっていく。この瞬間瞬間を最高に充実させて、すべてをいい方向に、いい方向にと向け、活かし、前進していく力が信心である。
 そしてガンジーは、乙女の若き生命に刻みつけるように記している。「どんな苦境にあっても、獅子の心をもてば、必ず道は開ける」と。素晴らしい言葉である。
 こうしたガンジーのメッセージを生涯、胸に抱きしめながら、彼女の母君は、戦い抜いて立派な人生を飾られた。
 彼女はつづっておられる。「母は臨終のその時まで、お題目を唱え続けて、息を引き取りました。母が受け取ったガンジーの書簡が池田先生の手もとにあることを、母はきっと喜んでくれると思います」深く合掌しながら、私は、この書簡を拝見した。
6  釈尊、ガンジーの「魂の戦い」をSGIが継承
 ともあれ、精神の大国・インドの知性は、ガンジーの精神の継承をSGI(創価学会インタナショナル)に期待してくださっている。この信頼に、私どもは、一段と力強く応えてまいりたい。
 (たとえば、ガンジーの直弟子であった、ガンジー記念館のパンディ副議長は、こう語っている。
 「非暴力という『魂の戦い』は釈尊によって提唱され、ガンジーによって広く『民衆の力』として現実化されました。そして今、その『魂の戦い』を続け、戦争や権力による支配に決然と『非暴力』の戦いを挑んでおられるのが、池田博士なのです。池田博士の思想は、今や全世界に根を張りつつあります。多くの後継の人々が将来、全世界に広がっていくことでしょう」と)
7  なお、支部長は、ガンジーの書簡とともに彼の『箴言集』も届けてくださった。その中から、次の言葉を皆さまに捧げ、スピーチとしたい。
 「恐怖に屈すれば、真実さえも抹殺されてしまう。自らが正しいと信ずることを恐れずに実行する――これが黄金律である」(黄金律とは、第一に従うべき「永遠不滅の規範」)
 「我々の信念は、常に燃え続ける灯火のようでなければならない。それは我々に光明を与えるだけでなく、周囲をも照らすのだ」

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