Nichiren・Ikeda

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日蓮大聖人・池田大作

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第8回本部幹部会 「広布の人生」ほど美しいものはない

1997.2.8 スピーチ(1996.6〜)(池田大作全集第87巻)

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17  ユイグ氏――学会は「人類社会の悪化を防ぐ原動力」と
 先日(二月五日)、フランス学士院会員であり、ヨーロッパ最高峰の知性であったルネ・ユイグ氏が天寿を全うされた。享年九十歳であられた。
 「モナ・リザ」をはじめルーブル美術館の至宝を、ナチスから守り抜いた戦いも有名である。
 何度もお会いしたが、本当に素晴らしい紳士であられた。凛々しく知性的な風貌が際立っておられた。
 私の代理が、お悔やみにうかがったところ、ご夫人が、こう語っておられたという。
 「夫はいつも池田会長のことを話しておりました。人生の最後の瞬間を迎えるまで、池田会長のことを思っておりました」
 ありがたいお言葉である。ユイグ氏は私の「精神闘争の盟友」であった。(両者は対談集『闇は暁を求めて』を発刊。本全集第五巻収録)
18  ユイグ氏は、私どもSGIの行動が「人類社会の悪化を防ぐ原動力である」と期待を寄せてくださった。十年前の語らいの折、氏は、しみじみと言われた。
 「歴史の法則からみれば、精神の失われた物質文明は、滅びざるをえません」「今や、合理主義と精神性が結びつかなければなりません。そして再び『生命』の分野から出発しなければならないのです」
 「生命」――これこそ、私どもの恩師である戸田先生が獄中で悟達された「人類の闇を打ち破る光明」であった。
 西暦二〇〇〇年は、この戸田先生の生誕百周年であり、創価学会創立七十周年である。どうか絢爛たる「生命の世紀」の暁を飾っていただきたい。
 風邪を引かれませんように。大切な皆さま方のご健康、ご多幸、ご長寿をお祈り申し上げ、記念のスピーチを終わります。長時間、ご苦労さま!

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