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日蓮大聖人・池田大作

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全国代表者会議(第2日) 信仰者だからこそ徹して努力、研究を

1996.11.23 スピーチ(1996.6〜)(池田大作全集第87巻)

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5  今、社会は不景気である。
 御書には、こう仰せである。
 「天晴れぬれば地明かなり法華を識る者は世法を得可きか」――天が晴れれば大地は明るくなり、はっきり見える。法華経を知る者は、世法のことも、はっきりわかるようになるであろう――。
 戸田先生は、この御文を拝して、こう励ましてくださっている。
 「われら御本尊を受持する者は、不景気を嘆くだけであってはならない。偉大な生命力を発揮して、さてどうしたら良いかと考え、かつまた苦心をなして、この苦しい経済界を切り抜けるならば、これこそ地明らかなりとも、世法を識るともいうべきであろう。よく、御本尊を受持しているから、商売の方法などは、考えなくても、努力しなくとも、必ずご利益があるんだという、安易な考え方をする者がいるが、これ大いなる誤りであって、大きな謗法と断ずべきである」
 「信仰を始めて、一、二年の者ならいさ知らず、三年も四年もしておって、自分の商売の欠点とか、改善とかに気のつかぬ者は、大いに反省すべきであろう。されば、自分の商売に対して、絶えざる研究と、努力とが必要である」(昭和三十年八月号の「巻頭言」。『戸田城聖全集』第一巻)
6  「会員に尽くせる自分に」と祈れ
 法華経に「観世音菩薩」が説かれている。
 観世音には「世音を観ずる」という意味がある。世間の音声を、よく観ずるということである。
 広げていえば、世の中の変化を敏感に観じ、その要望(ニーズ)を知り、迅速に対応していく「智慧と生命力」と言えよう。
 観世音菩薩の力は唱題によって、わいてくる。
 要するに、信心というのは、一〇〇%、自分で祈って、自分で努力していく。そうすれば諸天善神が守る。
 ただ漫然と祈り、努力も中途半端なまま、頼るのではいけない。自分の一念の深さと、信念ある人格が大事である。その人が信仰者として一流なのである。
 これを私は戸田先生から学んだ。ゆえに創価学会は、どこにも頼らない。どこかに頼るようであれば、大樹にはなれない。
 ともかく、リーダーは、大切な会員の皆さまが裕福になり、無事故であり、幸福であるように懸命に祈っていくことである。
 そして、会員から慕われる自分となり、会員から信頼される自分となり、会員に尽くせる自分となるよう祈り、成長していくことを忘れてはならないと申し上げて、本日のスピーチとしたい。

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